2匹のクモを争わせてクモの横綱を決める一風変わった伝統行事「くも合戦」が5月4日、千葉県富津市で開かれました。

 江戸時代から地元の漁師たちが漁の合間の遊びとして行っていたとされる「くも合戦」。ルールはいたって簡単で逃げだしたほうが負けです。

 使われるクモは地元で「フンチ」と呼ばれる体長1センチ程の「ネコハエトリ」のオスのクモで、繁殖期にメスを取り合う習性を利用して戦わせます。

 富津八坂神社境内で行われた「第23代横綱決定戦」には参加者が雑木林などで捕まえてきた自慢のクモが出場。将棋盤ほどの土俵でフンチ同士の熱い戦いが繰り広げられました。