千葉県内すべての市町村長を集めた会議が5月22日、オンラインで開かれ、熊谷知事は、危機管理や防災面での市町村との連携を強化していく方針を示しました。

 会議の冒頭、挨拶した熊谷知事は、能登半島地震の被災地を訪問したことに触れ「半島特有の課題を含めさまざまな教訓を得た。より一層、市町村の皆さんと危機管理、防災面で連携していきたい」と述べました。

 そのうえで、地域防災力の向上や成田空港を活用した経済活性化策など2024年度の県の主な施策について説明しました。

 これに対し、鋸南町の白石治和町長から、能登半島地震を踏まえた災害時の孤立化対策について質問が挙がり、熊谷知事は、国に要望しながら、道路ネットワークの整備を進めるとしたほか、避難所の備蓄の強化など、市町村が進める取り組みを支援する方針を示しました。

 このほか、会議では、医師の人材確保や公立病院の経営安定化に向けた考えを問う声や、給食費無償化に関する要望の声などが挙がりました。

 最後に熊谷知事は、「一緒に地域の課題を解決していきたい」と連携を呼びかけました。