◇15日 ゴルフ女子 ニチレイレディス第2日(千葉市若葉区、袖ケ浦CC新袖コース)

 前日14位の木村彩子(28)が5バーディー、ノーボギーの67で回り通算7アンダー、首位と1打差の2位に急浮上した。2022年のアース・モンダミン杯での初優勝からちょうど2年。最終日は自身2勝目を意識して挑むという。首位は8アンダーで現在今季ポイントランク1位の竹田麗央(21)=ヤマエグループHD=が浮上。木村と並んで7アンダーの2位に桑木志帆(21)=大和ハウス工業=が続き、臼井麗香(25)が6アンダーの4位につけている。

 木村は気持ちをリセットしてこの大会を迎えた。前々週に初挑戦した全米女子オープンは135位で予選落ち。「コテンパンにやられちゃった。でも、楽しかった」と振り返った。

 日本予選を翌日プレーオフの末に勝ち抜き「ネリー・コルダ(世界ランク1位)に勝ちたい。世界のAYAKOになりたいです」と豪語しての渡米だったが80、77をたたいて2日間で終了。「世界ランクを上げて、またメジャーに行きたいですね。世界のコースでプレーすることで自分のスキルが上がると思うので。そのためにも、早く2勝目を挙げたい」という。

 この日は3番でバーディーを先行すると、6番で6メートルのパットを沈めてパーセーブするなど、前半は度重なるピンチをパッティングでしのいだ。9番からは着実にバーディーチャンスをものにし、17番では4メートルを決めてボギーなしの67。「全米会場ではフェアウエーのアンジュレーションとか芝の種類とかもあって、この距離だからこの番手で打つ、という単純なゴルフじゃ通用しないと実感した」と言い、帰国後も残り距離による番手選びだけでなく「こういうふうに打ちたいから、このクラブでこの距離を打つ、って楽しみながらプレーしてます」と、少しうれしそうに話した。

 ジュニア時代に千葉県白井市に仲間たちと芝を育て、練習施設を作った経験からか「私にとって関東のゴルフ場は、色で芝目が読みやすい」という。初優勝したのも千葉。相性のいい地で「しっかり逆転優勝を意識していく」と宣言した。