「みんなと一緒に高校に行きたい」。
 2024年の高校入試で不合格となった知的障害のある15歳の男性が6月20日、「障害を理由に差別を受けた」として、千葉県弁護士会に対して人権救済の申し立てを行いました。

 申し立てを行ったのは千葉県内に住むダウン症で重度の知的障害のある15歳の男性と母親で、会見には男性と同じく2024年の高校入試で不合格となった難病をもつ女性の両親も出席しました。

 支援団体によりますと、男性と女性はそれぞれ2024年、県立高校への進学を目指して入試を受けましたが、いずれも定員を下回っているにもかかわらず、不合格となる「定員内不合格」になったということです。

 学校側は不合格の理由について説明をしましたが、男性と母親は20日、「障害者差別という人権侵害だ」として県弁護士会に人権救済の申し立てを行ったということです。

 会見では2019年に障害のある息子を亡くした渡辺みささんが、7年間も普通高校の入試に挑戦し続けた息子について、次のように話しました。

渡辺みさ さん
「息子は障害の有無に関わらず、誰もが平等に生きる社会を信じて精一杯生きてきた。ここにいる親御さんがどんなにつらいか察して欲しい。」