俳優の佐藤隆太(44)が5日、東京・世田谷パブリックシアターで行われた舞台「GOOD―善き人―」の初日前会見と撮影会に共演の萩原聖人(52)、野波麻帆(43)らと登壇した。佐藤は自身の1日のSNSで芸能事務所「ケイファクトリー」退所と独立の報告後、公の場に登場するのは初めてで、6日に開幕する主演舞台への意気込みを語った。

 4月の新生活シーズンを迎え、今春始めたことや始めてみたいことを質問された佐藤は「私、独立させていただきました」と、あらためて報告。1日は稽古最終日だったといい「みんなで食事に行って『独立記念日だ』って祝っていただきました」と明かした。

 同作の演出を手がける劇作家・俳優の長塚圭史(48)や共演の藤野涼子(24)の所属事務所退所も報じられており、登壇者らは「独立がいっぱいいた」「稽古から本番に向けて、こんなに独立する『カンパニー(作品をつくる集団)』って初めて」と話し合い、笑いを誘った。

 同作は平凡な男が自身の意思と関係なくナチスに取り込まれていく物語。大学でドイツ文学を教える”善き人”を演じる佐藤は歌唱も披露。「楽しく過ごすことができた稽古期間でした。いよいよ明日から始まるんだと思うと興奮しています。お客さまに豊かな時間をお届けできるよう頑張ります」と意気込んだ。同所での公演は21日まで。