女性に性的な行為を強要したなどとして週刊文春に報じられたお笑いコンビ「ダウンタウン」松本人志(60)が活動休止して、まもなく4ヵ月。ここ数日、ファンによるあるムーブメントが起きている。

 きっかけは、4月30日にネットで配信された「”松本人志ロス”は意外と長続きしない?」などの見出しで報じたデイリー新潮の記事だ。本文中に記載された「今のところSNSに“松本ロス”の声は見当たらない」という一文を含め、松本のファンを刺激したようだ。

 同日から翌日にかけて、ファンが「松本ロス」のハッシュタグを付けて続々と猛反論。「圧倒的に松本ロス」「松本ロスなんて当たり前」「はよ戻ってきて」「ロスってます」「思いっきり、松ちゃんロスしてますけど?」と声高らかに主張し、反論する声がネット上に散乱した。その結果、Xでは「松本ロス」がトレンド入りし、「これが国民の声」「見てるか!」と訴える声までみられた。

 報道直後の今年1月も、ネット上でファンによるムーブメントが勃発。週刊誌での告発文に類似する文体で松本に対するエールをファンが続々と送る”逆告発”のムーブが起き、物議を醸した。今回の動きは「第2次ムーブ」ともいえそうだ。

 ◆松本人志と週刊文春を巡る主な経過

【2023年】

 ▼12月27日 週刊文春が松本人志の女性に対する性加害疑惑を掲載。吉本興業は記事を否定し「法的措置を検討」と発表。文春側も「(記事に)十分に自信を持っています」などとコメント

 ▼同28日 松本がXに「いつ辞めてもいいと思ってたんやけど…やる気出てきたなぁ」と投稿

【2024年】

 ▼1月8日 吉本興業が松本の活動休止を発表。松本はXに「事実無根なので闘いまーす。それも含めワイドナショー出まーす」と投稿

 ▼同9日 松本がXに「ワイドナショー出演は休業前のファンの皆さんへのごあいさつのため」と投稿

 ▼同10日 フジテレビが14日放送の「ワイドナショー」への松本の出演取りやめを発表

 ▼同13日 松本の飲み会をセッティングしたと週刊文春で報道されていたお笑いコンビ「スピードワゴン」小沢一敬の活動自粛を事務所が発表

 ▼同22日 松本が発行元の文藝春秋などを相手取り提訴

 ▼同24日 吉本興業が「会社としての説明責任を果たす必要がある」と方針発表

 ▼同27日 浜田雅功がラジオで「あの人の代わりはいない」と発言

 ▼2月22日 週刊文春が誌上で決意表明「巨額訴訟に萎縮することなく取材を続けていく」

 ▼3月25日 松本が代理人を通じてコメント発表「一日も早く、お笑いがしたいです」

 ▼同28日 第1回口頭弁論

 ▼6月5日 非公開の弁論準備の予定