栃木県那須町の河川敷で男女の焼かれた遺体が見つかった事件で、警視庁などの合同捜査本部は1日、死体損壊の疑いで、元俳優の若山耀人(きらと)容疑者(20)らを新たに逮捕した。同日朝のフジテレビの情報番組「めざまし8」でも、この事件が取り上げられたが、司会の谷原章介(51)のコメントが物議を醸している。

 谷原は番組中、若山容疑者について「元俳優ということですけれども、僕と同じ道を歩んでいて、なんでこんなことに手を染めてしまったのか。どういう方なのかというのは、僕は存じ上げないので分かんないですけれども。なんでしょうね、一時期、歩んでいただけに『どうして…』という思い」と語った。

 ただ、谷原は子役時代の若山容疑者とNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」(2014年)で共演していた。谷原は主人公・黒田官兵衛の先輩格にあたる軍師・竹中半兵衛を演じ、若山容疑者は官兵衛の幼少期(万吉)と、官兵衛の嫡男・長政の幼少期(松寿丸)の2役で出演。半兵衛は松寿丸の殺害を命じられ、命を密かに助けるという重要な場面もあった。

 このためX(旧ツイッター)では「存じ上げないので」という谷原のコメントに「あれ、谷原章介は共演してない?なんか知らなかったことにしてない?」「共演してますやん。ホント何も考えないで発言しちゃうんだな…」「谷原章介のほうが心配になってきた」「谷原さん記憶がごっそり脱け落ちてるのかなぁ。自身の寿命を悟っていて信長の命に逆らい松寿丸を匿った竹中半兵衛はどこへ‥」などとツッコむ声が続出した。

 ただ、谷原が発言した時には、まだ若山容疑者の映像や写真もなく、過去の経歴の情報も入っていなかった。このため「覚えてないよね。容疑者と呼ぶのも悲しいけど」と、すぐに思い出せないのは仕方がないとみる反応もあった。