愛犬家で知られる俳優でタレントの坂上忍(57)が30日放送のフジテレビ系情報バラエティー「ワイドナショー」に出演。東京都知事選のポスター問題について、私見を述べた。

 番組は、候補者24人擁立した政治団体が掲示板のスペースを寄付者に譲る”売買”問題について、規制する法律がないことを扱った。

 千葉県在住の坂上は「都知事選は関係ないんです」とした上で、大量の犬のポスターが掲示板をジャックしたことを念頭に、「僕、ワンちゃんのポスターを見たときは、投票しなきゃなと思いました」と冗談めかしながら主張。「メインの方々をテレビを見て、誰に入れたらいいんだよ、だったらワンちゃんの方がよっぽどましだ、という考え方もあるじゃないですか」と笑顔で畳みかけた。

 続けてまじめな顔で、「こういうのって法律は完璧じゃないんで、悪さする人の方が先にいっちゃうわけじゃないですか。起こるべくして起こったのかなと」と強調。「モラルもへったくれもねぇんだなってなったら、立候補するハードルをもうちょっとあげなきゃだめなんじゃないですかって声が出てくる」と、供託金に話を展開した。

 現在の供託金300万円で、得票が有効投票数の1割未満だと没収される。「せめて十分の一くらい票を取れるが取れる人が立候補しましょうよ、という考えに近づけていかないと、こんなこと起こっちゃよ」と言及。供託金を上げると資金力がない人の立候補が難しくなる点に理解を示しつつ、「分かるけど、じゃあヌードの人とかいいの、あれ」と主張した。