◇6日 女子ゴルフ下部 ステップ・アップ・ツアー ヤンマーハナサカレディース最終日(滋賀県栗東市、琵琶湖CC栗東・三上C)

 昨秋に行われた日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプロテストでトップ合格した清本美波(18)=ジェイテクト=が3バーディー、1ボギーの70で回り、通算3オーバーで22位となった。

 ルーキーイヤーの今季は3月にレギュラーツアーの2試合に出場したが、ともに予選落ち。プロ3試合目の今大会で初めて予選を突破し、最終日は7ラウンド目で初めてアンダーパーで回った。手応えは良かったようで「前半に3つ伸ばし、後半は耐えるゴルフ。アプローチが良かった。今大会の3日間は日に日に調子が良い感じになってきた。今後につながる経験ができた」と笑顔で話した。

 3試合の出場ながらプロとの差を痛感。特に体力面の違いを感じている。「3週連続で試合に出たが、とても疲れて、試合後の練習もできないくらい。しかもプロは移動もある。私は3試合でへとへとなのに…。先輩のプロはすごい」。毎年、ほぼ全試合に出場している小祝さくら(25)=ニトリ=が連日、遅くまで練習している姿を見て刺激を受けたという。

 昨年のプロテスト直後に受けた最終出場予選会(ファイナルQT)では思うような結果を残せなかった。それでもプロテストにトップ合格した潜在能力などが認められ、4、5月には計4試合のレギュラーツアー出場が決まっている。現在は永井直樹コーチと目澤秀憲コーチからスイングの指導を受け、高い弾道の球を打つことも視野に入れながら日々の練習に取り組んでいる。

 愛知県一宮市出身。今春に愛知・誉高を卒業し、岐阜県の朝日大に進んだ。高校の卒業式では同級生から多くのサインをねだられ、制服のシャツにも書いたほど。大学の入学式では新入生の代表として壇上で宣誓した。

 初賞金の使い道は「おいしいものをたくさん食べて、余ったら貯金する」という。好物だというサーモンのすしをたくさん食べることを思い描いているようだ。少しずつプロの水に慣れてきた18歳の成長曲線が楽しみだ。