◇12日(日本時間13日)ドジャース―パドレス(ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手(29)は「2番・指名打者」でスタメン出場。1回に左中間へ今季4号ソロを流し打ち、メジャー通算175本塁打は松井秀喜(元ヤンキース)が持つ日本選手の最多記録に並んだ。

 1回1死。右腕キングの見逃せばボール球という外角高め153・5キロ直球を流し打った打球は、左中間席に着弾。その瞬間、本拠地ドジャースタジアムの電光掲示板に、チームカラーの青と白で「TIED FOR MOST HOME RUNS HIT BY A JAPANESE―BORN PLAYER(日本生まれの選手で最多本塁打に並ぶ)」と記された。

 試合中継局スポーツネットLAは「日本生まれの選手の歴代最多アーチ 大谷翔平と松井秀喜175本 イチロー・スズキ117本」と紹介。デービス実況は「彼にはあのスイングがあるんです。左打者なのに、好調時は右打者が引っ張ったような打球が打てるんです」と評した。

 すると、相方のエリック・キャロス解説者は「このオフにマイク・ソーシアと話していて『大谷翔平の一番すごいと思ったところは何だった?』と聞いたんだ」。すると、大谷が渡米した2018年までエンゼルスの監督を務めていた知将は「大谷が左中間に打つ打球を見ると、同じ左打者としてあきれ返るしかない。上に上がった打球が、まるで右打者のようにどこまでも飛んでいくんだ」と答えたという。