◇14日 女子ゴルフ KKT杯バンテリンレディスオープン最終日(熊本県菊陽町、熊本空港CC)

 3打差3位からスタートした竹田麗央(21)=ヤマエグループHD=が3バーディー、1ボギーの70で回り、通算7アンダーでツアー初優勝を地元で逆転で飾った。

 1993、94年の賞金女王で、竹田の叔母にあたる平瀬真由美は、テレビ解説の仕事で大会会場を訪れていた。竹田は火曜日に実家で平瀬に会い、「勝ちに行っても取れないから。優勝は自然と来るから」と言われ、胸に刻んで臨んだ。

 平瀬は「火曜の話? ああ、私と父がそんな話を麗央に聞こえるようにしていたんです。で聞こえたかな、って言っていたくらいで。でも地元で勝つというのは、応援も大きいぶんプレッシャーも多いと思います。よく勝ったと思う。去年よりは確実にうまくなった。だ・け・ど、っていう感じで、自分をもっともっと磨いていかないととも思います」とやや辛口も含んだコメント。

18ホールを見守った母でコーチの哲子は「本当にうれしい。麗央がとにかくここで勝ちたいと言っていたので。今朝の車の中でもピリピリした感じはなくて、いつも通りでした。ヤマハレディスの時には、車に乗ったとたんにワ〜と泣き出しましたけどね(苦笑)。これからみなさんに愛される強い人になってほしい」と話した。