ロックバンド「X JAPAN」のYOSHIKI(年齢非公表)が16日、米ロサンゼルスのドジャースタジアムで行われた大リーグのドジャース―ナショナルズ戦で、米国国歌とXの代表曲「ENDLESS RAIN」をピアノ演奏した。

 1992年に拠点をロサンゼルスに移し、アメリカンドリームをかなえたYOSHIKI。1月には、ハリウッドのTCLチャイニーズ・シアターにアジア人アーティストとして初めて手形や足形が刻まれた。その完成披露セレモニーの際、ドジャースの球団関係者から国歌演奏のオファーを受けたという。

 試合前には大谷翔平選手(29)、山本由伸投手(25)と対面。2人のサイン入りユニホームとともに、ドジャースからは「ヨシキ」にちなんだ背番号44と「YOSHIKI」の名前が入ったユニホームがプレゼントされ、YOSHIKIも「頑張ってください」と激励した。

 フィールドのセンター付近に特設されたピアノセットでまず、「ENDLESS RAIN」を披露。その後、両軍の選手たちがベンチ前に整列し観客たちも立ち上がって見守る中、米国国歌の演奏を始めた。しかし、音響トラブルで音が会場に流れないハプニングが発生。大谷も驚く表情がスクリーンに映ったが、YOSHIKIは取り乱すことなく即興で間奏を作曲して2度目の演奏。観客も胸に手を当ててその音色に聞き入り、大歓声が響き渡った。

 YOSHIKIは「同じLAに住む大谷選手と山本選手と会話ができて光栄です。お二人を見て、さらに自分も世界に挑戦しようと思えました。感謝しています」と刺激を受けた様子で、米国国歌の演奏については「大歓声を聞いた瞬間、即興を含め頑張ってよかったと思いました。みなさんに感謝しています」と語った。