◇17日 阪神2―0巨人(甲子園)

 1引き分けを挟んで6連勝していた巨人が止まった。8安打を放って、9回以外は毎回走者を出しながら11残塁の拙攻。苦手の阪神・伊藤将からつくった2回無死三塁、4回無死満塁の好機を生かせなかった今季2度目の零封負けを、阿部慎之助監督(45)は「紙一重だね。どうやったら点が入るか、寝る前に考えて寝ようかなと思います」と受け止めた。

 3回に喫したもったいない失点も悔やまれた。2死一、二塁で森下の打球が佐々木の頭を越された。守備範囲内ではあったが、目測を誤って前に出かかり、すぐに下がろうとしたときに足を滑らせた。「こっちから見たら、完全にすっ転んでいた」という指揮官だが、「でも、滑ろうと思って滑ってるわけじゃない。そういうこともあるっていい経験をしたと思う。スパイクの刃をあと1・5ミリぐらい長くしとけばいいかな」。冗談を交えながら今後の糧とすることを求めた。

 一方、佐々木は「滑りました」と語り、「自分の実力不足。しっかり反省して、そういうことも頭に入れてやりたい」と捲土(けんど)重来の思いを強調。甲子園での伝統の一戦で味わった苦い思いを次に生かす。