◇18日 阪神2x―1巨人(甲子園)=延長10回
阪神は岡田彰布監督(66)のタクトが今季初のサヨナラ劇を呼んだ。延長10回、巨人のクローザー・大勢から先頭の中野が左前打。岡田監督は次の3番・森下に送りバントをさせなかった。
「森下はずっとよかったんで。何て言うか、バントをさすような選手じゃあもうないんで、森下に懸けましたけどね。よく中野も走りましたね」。勝負強い若武者が中前に打ち返すと、中野は好走塁で三塁を陥れた。
無死一、三塁と絶好機をつくると、4番・大山は1ボールから申告敬遠。満塁で佐藤輝がサヨナラ打を放った。
今季初の2桁安打は記録したが、チーム打率は12球団最低の2割7厘。それでもディフェンス力と岡田監督の的確なさい配で5割に復帰した。
「やっと一回り当たって、これから徐々にね。だいたい今年のチームていうか、分かってきたんでね」。巻き返しの地盤は固まってきた。