ドジャース・大谷翔平の通訳だった水原一平容疑者は12日(日本時間13日)、銀行詐欺容疑でロサンゼルスの連邦地裁に出廷。保釈金2万5000ドル(約385万円)で保釈が認められた。

 米連邦検察の告訴状によれば、違法スポーツ賭博で約4100万ドル(約63億1000万円円)の負けを抱え、大谷の銀行口座から少なくとも1600万ドル(約24億6000万円)をブックメーカーに不正送金した。

 米スポーツ専門局ESPNは18日、同容疑者が通っていたロサンゼルスのダイヤモンド・バー高校を取材。同校の校紀サイトは、「傑出した卒業生」欄から同容疑者の名前を削ったと伝え、「彼は高校で最小限の足跡しか残さなかったようだ。生徒としても記憶に残るような存在ではなく、もの静かで我が道を行くタイプで、毎日テレビのニュースで騒がれるようになるとは教師やクラスメートたちは決して想像できなかった」とした。

 当時、水原容疑者が在籍したサッカー部のアシスタントコーチを務め、最上級生の英語クラスも担当するケンプ・ウェルズ教師は「第3ゴールキーパーだったが、試合に出ていた記憶はない。それでも、毎日楽しそうに練習に出ていた」と振り返った。

 生徒としても印象が薄かったそうで、同教師は「すごく良かった生徒とすごく悪かった生徒は覚えているものなんだが、そのどちらでもなかった。とにかく頭を下げ、課題をこなしていたという感じだ」と評した。