エンゼルスのマイク・トラウト外野手(32)は19日(日本時間20日)、米ユーチューブチャンネルの「ファウルテリトリー」に出演。昨季まで6年間チームメートだった大谷翔平選手(29)は昨年12月にスポーツ史上最高額の10年総額7億ドル(約1085億円)でドジャースとFA契約してエンゼルスを去ったが、残留を説得していたことを明かした。

 同チャンネルのトッド・フレージャー解説者から「オフは大谷に『残ってくれ』みたいな話はしたか?」と聞かれたトラウトは、笑って「もちろん、イエスだ」と即答した。

 「大谷を失うことは、何というか、あいつの代わりはできない。分かっているだろうが、(二刀流で)投げて打って、そんなヤツの代わりはいない。もちろん、大谷が戻って来てくれるように努力したよ」。結局、残留はかなわなかったが「(ドジャース移籍は)彼のために興奮したし、ハッピーだった。あいつならば、どこに行っても『殺人級』だよ」と保証した。

 また、フレージャーから「いまでも大谷は人生で見た中で最高の野球選手なのか?」と聞かれると、『史上最強打者』と称されたMVP3度のスーパースターは「イエスだ。ジョークだよ、あいつはジョークだ」と繰り返した。『ジョーク』には「まるで冗談のような信じられない存在」との意味があり、トラウトとしては最上級の賛辞を贈った。

 また、「今季の大谷はすごくいいスタートを切って、OPSは1・000超だけど、同時に得点圏に走者を置いて打てない(18日終了時点で19打数1安打)と騒がれているね」と振られると、トラウトは全く心配ないと断言した。

 「いや、きっと大丈夫だ。野球はうまくいくときもあれば、そうでないときもある厳しいスポーツ。自分がメジャーに初めて上がった当初なんて先発投手は91マイル(約146キロ)とかだった。それが、いまや95、96マイル(約153〜154キロ)は当たり前。まあ、それはともかく、大谷はまだサンプル数が少ないだけで、あいつは大丈夫だよ」

 ファンとしてはこの『兄貴』が太鼓判を押してくれれば一安心だ。(写真はAP)