●柱谷哲二(元日本代表DF/MF)

「名選手、名監督にあらず」という言葉があるように、サッカー選手として優れていたからといって、優れた指導者になるとは限らない。愛する古巣を崩壊させてしまう、そんなケースもしばしばだ。今回は監督としては大きな成功を収められなかった日本代表クラスの元Jリーガーたちを紹介する。

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生年月日:1964年7月15日
主な監督歴:北海道コンサドーレ札幌(2002)、東京ヴェルディ(2008)

 今季から久しぶりにJ1で戦う東京ヴェルディが、最後にJ1だったのは2008年まで遡る。その当時ヴェルディを率いていたのが、元日本代表DF柱谷哲二だ。

 日産自動車(横浜F・マリノスの前身)、ヴェルディ川崎(東京ヴェルディの前身)で活躍した柱谷は、1998年に現役引退。試合解説業を経て2002年に北海道コンサドーレ札幌の監督に就任した。しかし開幕から白星を重ねることが出来ず、チームは低迷。シーズン途中の6月に解任されてしまった。

 そして柱谷は、前述した通り、2008年に古巣であるヴェルディの監督に就任する。コーチからの昇格となったが、札幌時代に続いてここでもチームを勝たせられず、気づけば残留争いへ。結局、最終節で勝ち点を得られなかったことにより、全18チーム中17位(10勝7分17敗)でJ2降格となった。それから昨季まで、ヴェルディはJ2で苦難の日々を過ごすことになる。

 その後も水戸ホーリーホックやガイナーレ鳥取などで指揮を取るが、与えられたミッションを達成できず解任に。かつて”闘将”と呼ばれた男は、監督として勝者のメンタリティをチームに植え付けることは出来なかった。

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