大洋(現DeNA)、日本ハムで内野手として活躍した高木豊さんが27日、YouTubeチャンネルを更新。19日の西武戦(ベルーナドーム)で3敗目を喫した楽天・早川隆久投手の試合後のコメントについて、怒気を含んだ口調で語った。

 今季、初の開幕投手を務めた左腕は、2年先輩の太田光捕手とバッテリーを組んだが、序盤から呼吸が合わず、3回までに5失点。だが、捕手が自身と同学年の石原彪に代わった後の4〜7回は無失点に抑えた。早川は試合後、序盤の投球について「ボール自体が悪くなかった。自分は要求された球を投げた感じです」と太田の配球に問題があったと受け取れるようなコメントを残した。

 これに対して、高木さんは「レベルが低いな。これはすごくレベルが低いのと、スタメンってさ、監督が決めてるんだよね。それに対して造反だな」とばっさり。早川が試合翌日の20日に出場選手登録を抹消されたことにも「今江監督は正解だよ、(2軍に)落として。開幕投手にしたのは俺のせいだ、申し訳ない、みんな…って思っているはずだよ」と今江監督の心情も推察した。

 その後も高木さんは止まらず、「遊びでやってるんじゃないんだよ。仲良しコンビでやってるわけじゃないんだから。チームの和を乱すような、そういうことを言うっていうことが、チームワークとしてなってないな」と語り、「明らかに石原がキャッチャーの方がいいって言ってるわけでしょ。そんなレベルのピッチャーか、お前って。ドラフト1位でナンバーワンで楽天に入って、鳴り物入りで入って、キャッチャーこの人じゃないと投げられませんって。そんな甘っちょろいんだったら、首振る権利もあるわけだからさ、サインで。要求通りに投げましたって、じゃあ自分の責任ないのかって」と、サインに首を振らなかった以上、納得して投げているはずだと説明。「これはね、ちょっと聞いてて不快だな。最後のコメントなんてひどいでしょ。太田をこき下ろして」と率直な思いを話し、「太田だってデータは入ってるよ。そこに要求してて(早川の球が)甘かったから打たれるんじゃないの?」と切り捨てた。

 今江監督も「明らかにコミュニケーションがうまくできていなかった」と試合翌日に振り返ったが、高木さんは「分かって使ってると思うんだよ」と息が合わないかもしれないと認識した上で、あえて太田を起用した可能性を指摘。「ピッチャーがキャッチャーを選んでもらっちゃ困る。そういうチームの方針をつくりあげようとしていたのかも」と不動のレギュラー捕手を育成したいチーム事情に加え、早川のさらなる成長に期待しての起用だったと推測した。

 さらに「昔のエースって、打たれたら俺の責任だし、抑えても俺のピッチングが良かったって。それぐらいのプライドを持って上がってたよ」と振り返り、「感情はあるから、思うなって方が無理。思ってもいいけど、それを口に出すか、出さないかが人間の価値」と諭すようにコメント。最後は「バッテリー、夫婦と言われる間柄でいてほしいな。本当にいいピッチャーだから」と早川にエールを送った。