◇30日(日本時間1日) ダイヤモンドバックス4―3ドジャース(フェニックス)

 ドジャースの大谷翔平選手は、敵地のダイヤモンドバックス戦で5打数1安打、今季初の3三振。ハチの大群がバックネットに居座ったため開始が1時間55分遅れた試合は、ドジャースが延長10回の末にサヨナラ負けした。

 地元解説者が、大谷のアプローチに苦言を呈した。2―2と同点の10回無死一、二塁で迎えた第5打席。カウント1ボールからの2球目、低めスプリットをフルスイングで空振りした。

 すると、地元中継局スポーツネットLAのエリック・キャロス解説者は「ドジャースとすれば、こういうスイングはもっと少なくしてほしいところだ、そうだろう? 見てみなよ、あの大振りを。あんなのはいらないんだ」と辛口だった。

 ドジャースなどで大リーグ通算1724安打を記録した元内野手の同解説者は「きのうの試合でも得点圏に走者を置いて必要なのシングルヒットだった。ヒーローになる必要もないし、飛距離600フィート(約183メートル)の打球も必要ない。だが、彼は何かを起こしたいんだ。信じられないようなことをやる選手だが、ここでは信じられないことをやる必要はない」とも話した。

 この打席は結局、3ボール1ストライクからの5球目、外角高めの151キロ直球を引っ掛け、二ゴロに終わった。第1打席は詰まりながらも中前打を放ったが、以降の3打席はいずれも三振だった。

 5回1死満塁の絶好機も、カウント3ボールから最後は6球目の外角低め143キロのシンカーを空振り三振。この打席でも、同解説者は「翔平が得点圏で成功していないのは、ストライクゾーンを広くしてしまっているからだ」と、ボール球に手を出していると指摘していた。

 この日は得点圏に走者を置いて2打数ノーヒットで、今季の得点圏打率は1割8分4厘(38打数7安打)となった。(写真はAP)