◇静岡が発表

 ラグビーリーグワンの静岡は2日、元日本代表SH矢富勇毅(39)が今季終了後に現役を引退すると発表した。

 矢富は京都府出身。フィジカルの強さとパス能力の高さを備えたSHとして、京都成章から早大を経てヤマハ発動機(現静岡)で活躍。2014年度の日本選手権初優勝に貢献した。38歳で開幕を迎えた今季は開幕のBL東京戦に先発し、80分フル出場するなど先発4試合、途中出場5試合で健在ぶりを示してきた。

 チーム在籍年数は前身のヤマハ発動機から通算で17シーズン、公式戦出場数は150(4月30日現在)。日本代表には早大4年の06年に初めて選ばれ、07年のW杯に出場するなど16キャップを持つ。

 先に引退を発表した田中史朗(東葛)とは同じ京都府出身、1985年早生まれの同学年のSHとして、長年ライバル対決を重ねてきた。

 同じく京都府出身のSH内田啓介(32=埼玉)も今季限りの引退をすでに発表済み。日本代表、サンウルブズでともにプレーしてきたSHが3人そろって引退することとなった。

 矢富は今季最終戦となる5日のBL東京戦(ヤマスタ)終了後に引退会見を行う。