◇4日 女子ゴルフ ワールドレディスサロンパスカップ第3日(茨城県つくばみらい市、茨城GC東C)

 河本結(25)=リコー=が4バーディー、1ボギーの69とスコアを伸ばし、通算5アンダーの5位につけた。首位とは5打差あるが、難設定のメジャー大会だけに、逆転Vのチャンスはある。

 弟・力も男子ゴルフの中日クラウンズで3日目を終えて5位。史上初のきょうだい同時優勝へ、姉・結もここであきらめてはいられない。

 10位スタートから1番をバーディーで発進すると、2番パー3では『地獄谷”とも呼ばれるグリーン左奥のラフ、ピンまで15ヤード、グリーン面は5ヤードほどという状況から見事なロブショットで50センチに寄せてパーセーブ。「あそこが今日のポイントというかキーだったと思う。完璧でした。あーアメリカに行ってよかった、と思った」と河本。2020年から1年半、主戦場にした米ツアーで、さんざん苦しめられて会得したロブの技術だった。

 その後も3、14、15番でバーディーを奪い、16番こそボギーとしたが、1打が命取りにもなるメジャーのセッティングでは5打差はV圏内だ。

 「弟には今週始まる前、他人に頼らず自分でゴルフして、とメッセージを送ったきり。今日も連絡はしないと思う。私は無欲でプレーしたい。気づいたら優勝、みたいなスタンスで」という。自身も己に集中して、勝利を呼び寄せる。