第98回関東大学サッカー1部リーグ(東京中日スポーツ後援)は4日に第4節の6試合を行った。国士舘大は東京都北区の味の素フィールド西が丘で日大と対戦し、4―3で辛勝。FW東川続(ひで、4年・四国学院大香川西)が、自身の今リーグ初ゴールを含む3得点の活躍を見せ、チームに勝ち点3をもたらした。国士舘大は通算成績を2勝1分け1敗の勝ち点7とし、首位明大と勝ち点5差の3位タイに浮上した。

 最後は右足PK弾でハットトリックを完成させた。前半のうちにともに右足で2点を挙げていた国士舘大FW東川は、後半34分に3点目をきっちりと決めると、安堵(あんど)の表情を浮かべた。「こわかったんで、蹴りたくはなかったんですけど、みんなが『いけ』って言って(それで蹴りました)。入ってよかったです」。前節の東京国際大戦でPKを失敗したことによる恐怖心。しかし、同じミスを繰り返すことはなかった。

 プロ入りを目指してはいるが、「目の前のことをまずやって、そのときについてきたのがプロっていう形でいいんじゃないか」という父・昌典(よしのり)さんのアドバイスを胸に刻んでいる。昌典さんは1994年に磐田でリーグ戦15試合に出場した経歴を持つ。

 元Jリーガーの助言にうなずいた21歳は、「僕の中ではチームが勝つっていうのが一番なんで、まずはチームのためにやっていかなきゃいけないなっていうのがあります」と言い切った。チームを高みへと導くためのゴール量産を狙う。