◇4日 Bリーグ36節 三河91–74 三遠(スカイホール豊田)

 シーホース三河がレギュラーシーズン最終節となった中地区王者・三遠ネオフェニックスとの“三河ダービー”で快勝した。ゲーム1は前節負傷したPG久保田を欠く中、長野が12得点10アシスト5リバウンドと攻守でチームを牽引。後半は石井を中心に強度の高いディフェンスで23失点に抑え、CSに向けて負けられない一戦を17点差で制した。

■1Q

三河 24–28 三遠

立ち上がりから激しい点の取り合いに

スターティング5は、#0オーガスト、#7長野、#10レイマン、#19西田(優)、#43イ。

三遠#0ラベナのフリースローなどで0-6と先手を取られる。#7長野のタッチダウンパスから#19西田(優)がレイアップを決めるが、三遠#0ラベナに3Pシュートを決め返される。

#7長野が絶妙なパスで#32シェーファーのゴール下の合わせ、#19西田(優)のフリースロー、#0オーガストのゴール下をお膳立てして追走するが、三遠のアウトサイドシュートを止められず、8-16とリードを広げられる。

#10レイマンの3Pシュートで食らいつき、#7長野がオフェンスファウルを誘発して流れを引き寄せると、#54ガードナーがゴール下で加点。残り3分半に#32シェーファーのボーナススローで15-18のワンポゼッション差に詰め寄る。

三遠#23ダジンスキーに2本の3Pシュートを含む8点を稼がれるが、#7長野の3Pシュート、#54ガードナーと#0オーガストの豪快なアリウープ、#7長野のドライブから#32シェーファーがダンクを叩き込んで一歩も引かない。24-28の4点ビハインドで1Qを終える。

■2Q

三河 53–51 三遠 (三河 29–23 三遠)

突き放されても粘り強く食らいつき、終盤に逆転に成功

スタートは、#0オーガスト、#18角野、#32シェーファー、#43イ、#54ガードナー。

三遠#23ダジンスキーに先制されると、その直後にもターンオーバーから失点。開始1分半に、#4クラークの3Pシュートで26-35とリードを9点に拡大される。

#54ガードナーがリバウンドで奮起するが、三遠#5大浦の連続得点でさらに点差を二桁に広げられる。

#19西田(優)の3Pシュートで踏みとどまり、ファストブレイクから#0オーガストがダンクを叩きこんで6点差に追い上げる。三遠はタイムアウトを取るが、#0オーガストと#7長野のアタックで追い上げ、4点ビハインドでオフィシャルタイムアウトを迎えた。

その後も三遠に突き放されては、三河が#19西田(優)の3Pシュートや#54ガードナーのバスケットカウントなどで粘り強く追随する展開が続く。

残り2分、#7長野のディフェンスリバウンドから立て続けにファストブレイクを繰り出して48-48の同点に追いつく。

三遠はタイムアウトで流れを切ろうとするが、大きなディフェンスコールの後押しを受け、オールコートディフェンスで相手のミスを誘い#54ガードナーがゴール下を決めて50-48と逆転する。すぐに三遠#23 ダジンスキーに3Pシュートで返されるが、#19西田(優)の3Pシュートを決め返して再逆転。2点リードで試合を折り返す。

■3Q

三河 71–66 三遠 (三河 18–15 三遠)

ディフェンスから流れを呼び込み、5点リードで最終Qへ

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#10レイマン、#19西田(優)、#43イ。

三遠#14金丸の連続3Pシュートで出鼻をくじかれるが、#0オーガスト、#10レイマンのドライブで応戦する。

#7長野がリバウンドに飛び込んで得たポゼッションから#43イが3Pシュート射抜いて60-59と逆転すると、#19西田(優)も3Pシュートで続く。さらに#7長野と#0オーガストのホットラインが開通。#19西田(優)のボールプッシュから#10レイマンがダンクでフィニッシュして、67-63とリードを4点に広げる。

三遠はタイムアウトを取るが、ディフェンスのギアを上げて24秒バイオレーションを誘発。その後も三遠のファストブレイクをハリーバックして阻止するなどディフェンスで我慢してリードを保ち、残り1分半に#10レイマンの連続得点でリードを5点リードに広げて最終Qへ突入した。

■4Q

三河 91–74 三遠 (三河 20–8 三遠)

石井を中心に強度の高いディフェンスで8失点に抑え、17点差で快勝

スタートは、#0オーガスト、#18角野、#27石井、#43イ、#54ガードナー。

#27石井のキックアウトから#54ガードナーが3Pシュートを射抜いて8点のリードを作る。

#27石井がオフェンスファウルを誘発するなど、強度の高いチームディフェンスで約7分半に渡って三遠に得点を与えず、#43イの連続得点で78-68と二桁リードを作る。さらに#19西田(優)が果敢にアタックし、そのリバウンドを#0オーガストが押し込んで12点差でオフィシャルタイムアウトに入る。

#7長野の連続3Pシュートで86-68と18点のリードを築く。三遠は#1メイテンが意地を見せるが、時間を使いながら、残り35秒に#27石井が3Pシュートを決める。最終スコア91-74で、CSに向けて落とせない一戦を快勝した。

■シーホース三河 ライアン・リッチマンヘッドコーチ 試合後コメント

「試合の入りのディフェンスは決していいものではありませんでした。しかし、オフェンスで我慢することができましたし、後半にかけて自分たちのディフェンスを取り戻す事ができたと思います。特に、後半のディフェンスはシーズンの中でもベストなものだったと思います。ただ、改善点はあるので映像を観て調整したいと思います。三遠さんはタレントのある選手・素晴らしいコーチのいる素晴らしいチームだということは分かっています。今日より明日よくしなければ、明日の勝利はありませんので、しっかり備えたいと思います」

(シーホース三河のプレスリリースから)