◇8日 DeNA2―6ヤクルト(横浜)

 頼れる主砲のバットが”五月晴れ”だ。ヤクルト・村上宗隆内野手が「4番・三塁」で出場し、1点リードの1回無死一、三塁のチャンスで適時打をマーク。追い込まれてからDeNAの先発・石田健の変化球を右前にはじき返し、5月1日の巨人戦(東京ドーム)から6試合連続となる打点をマークした。

 「本当にいいところに飛んだと思います。チャンスで回ってくれば打点を上げるのが僕の仕事ですし、しっかりランナーを返すっていうことを意識してやっています。たくさんランナーありで回してくれと思ってます」

 6試合連続打点は2022年6月以来となる自己最長タイ記録。今季1戦目から15試合で2打点と開幕直後は苦しんだが、その鬱憤(うっぷん)を晴らすように5月に入ると本領発揮してきた。

 チームは1回に3点を奪取。プレイボール直後に4番の一振りなどで勢いづいた。その後も得点を加えると投手陣も4回以降は無失点で逃げ切った。チームの連敗は2でストップ。大黒柱の4番は「チームが一丸となって勝てたのでよかった」と胸を張った。

 「自分の打席に集中するだけと思いますし、その準備は常にしている。きた球を一発で仕留められるように頑張りたい」。プロ野球史上最年少の通算200本塁打達成までは残り1本。10日からの巨人3連戦(神宮)で歴史を塗り替える。