【日本ダービー展望】(G1・26日・東京・芝2400メートル)

 2021年に生産されたサラブレッド7906頭(持ち込み馬、外国産馬を含む)の頂上決戦。最も近い存在は皐月賞馬ジャスティンミラノだろう。ここまで無傷の3連勝。前走は初の中山コース、コーナー4回の競馬も難なくこなし、抜群のセンスと能力をアピールした。しかも、コースレコードのおまけ付き。勝てば史上8頭目となる無敗の2冠馬が誕生する。一抹の不安は激走後の反動だが、中心は揺るぎない。

 皐月賞2着のコスモキュランダは長くいい脚を使って前者に首差まで詰め寄った。東京は新馬戦で12着に敗れて以来だが、距離が短かった印象。使われながら着実に地力を強化し、脚質から舞台が合わないはずがない。今回もしぶとく上位争いに食い込んできそう。

 無傷の3連勝でスプリングSを制したシックスペンスも素質では引けを取らない。皐月賞をあえて見送り、日本ダービーに全力投球。初の左回りの東京でも、川田騎手の起用は心強い。またキタサンブラックの半弟で青葉賞を勝ったシュガークン、堅実なシンエペラー、皐月賞に続いて牡馬に挑戦するレガレイラにも注目だ。