中日は24日、大野雄大投手、柳裕也投手、福敬登投手それぞれがバンテリンドームナゴヤで行われる試合に自身と同じ境遇の家庭や聾学校の生徒らを招待するプロジェクトの実施を発表した。

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 大野は「大野雄大招待プロジェクト」としてひとり親家庭の親子を招待。社会福祉法人愛知県母子寡婦福祉連合会の協力を得ながら6月23日、7月7日の広島戦、8月10日の巨人戦、同31日のDeNA戦の4日間で実施する。

 今年で8年目となる取り組みに大野は「2017年からこの活動をはじめ、新型コロナウイルスの影響で中断を余儀なくされたものの2022年に再開することができました。今年も、多くのひとり親家庭の方々にドームへ来てもらい、野球を通じて“親子の絆”を深めてもらえたら嬉しいです。このプロジェクトだけでなく、プレーでみなさんに元気を届けられるよう、入念にコンディションを整えてまいります」とコメントした。

 柳は「柳裕也招待プロジェクト」として交通遺児等の家庭を招待する。実施日は5月26日のヤクルト戦、6月9日の楽天戦、7月14日、8月18日阪神戦、9月22日広島戦の計5試合。柳は「自分と同じ境遇のこどもたちの気持ちは痛いほどよくわかります。このプロジェクトがこどもたちの笑顔のきっかけになっていただければ、また思い出に残る1日になっていただければ嬉しいです」とコメントした。

 福は「福敬登招待プロジェクト」として愛知県立名古屋聾学校と今年から新に愛知県立千種聾学校の生徒らを招待。実施日は既に行われたものを含め、3月15日の阪神戦、6月4日のソフトバンク戦、同30日のDeNA戦、8月7日の、9月1日のDeNA戦、同10日のヤクルト戦の6試合。

 福は「私自身、高校3年間で手話を学んだ経験もあり、以前より名古屋聾学校の生徒さんとは野球に関する制作物を通じた交流がありました。耳が不自由ながらも完成度の高い制作物を次々に披露してくださるその意欲的な取り組みに感動し、自分もそんな頑張る生徒のみなさんに少しでも力になれればと思い、このプロジェクトを立ち上げました。今年は名古屋聾学校のみなさんに加え、千種聾学校のみなさんも招待します。野球観戦をしてみなさんに『今日1日楽しかった』と思ってもらえたら嬉しいです」とコメントした。