ドジャースの大谷翔平選手(29)は23日(日本時間24日)、移動日で試合がなかった。次戦は日本時間25日午前8時10分開始予定の敵地シンシナティでのレッズ戦。33勝19敗のドジャースは、ナ・リーグ西地区2位のパドレスに6・5ゲーム差をつけて首位を独走している。

 米バーストゥールスポーツは同日、「ドジャースは、駐車場で車が炎上しているときに『火を付けたのは俺たちじゃない』を演奏したチームのオルガン奏者に大谷翔平の給料全額を差し出すべきだ」の見出しで報じた。

 22日に本拠地ドジャースタジアムで行われたダイヤモンドバックス戦の試合開始直前、左翼席後方の駐車場で1台の車が炎上。スタンドからも黒い煙がはっきり確認できる中、球団専属オルガン奏者のディーター・リーリー氏が前出の曲を演奏している動画をファンがX(旧ツイッター)に添付し、「オルガン奏者は冷血漢だ…」と投稿している。

 今年1月、16年ぶりの来日公演(東京ドーム)が話題になった米国を代表するシンガー・ソングライター、ビリー・ジョエルの1989年のヒット曲『We didn‘t start the fire』は、邦題は「ハートにファイア」だが、直訳すると「火を放ったのは俺たちじゃない」の意味になる。

 これについて同メディアは「プロチームのマスコットやオルガン奏者は、選手と同じようにマイナーリーグから始めて昇格していかなければならないのだろうか? 選手と同様にFAがあるのだろうか? だとすれば、ドジャースは今回のパフォーマンスを見せたオルガン奏者に史上最高額を支払ってでも慰留すべきだ」と称賛した。

 大谷は昨年12月、ドジャースとスポーツ史上最高額の10年総額7億ドル(約1099億円)でFA契約した。

 Dバックス地元AM曲のKTARも「状況にぴったりの選曲だった。インターネットでもリーリー氏はコメディのセンスがあるという声が相次いでいる」と報じ、この事故でけが人はいなかったとの情報を付記した。