◇24日 ウエスタン・リーグ 中日3―2広島(ナゴヤ)

 中日の高橋周平内野手(30)が24日、ウエスタン・リーグの広島戦(ナゴヤ)に「5番・三塁」でスタメン出場した。右ふくらはぎの肉離れから約5週間ぶりの実戦復帰戦でいきなり三塁打を放ったほか、好守を見せるなど走攻守に万全の状態をアピール。試合は中日が3―2で競り勝った。

 ボテボテのゴロに迷いなくダッシュした。5回。広島の先頭・内田の力のない打球は三塁を守る高橋周の前へ。猛然と前進して捕球した背番号3は勢いそのままに一塁へジャンピングスロー。けがの影響を感じさせない軽快な美技で三ゴロに仕留め「やっている分には問題ないです」と持ち前の高い守備力を披露した。

 「守」だけでなく「走」と「攻」でもみせた。2点を先制した直後の1回2死から、日高の141キロの直球を強振。右翼フェンスに跳ね返った打球が転々とする間に全力疾走で一気に三塁へ。打撃、走塁でも”問題なし”をアピールした。

 守っては4つのゴロをさばき、打席では4打数1安打。「久しぶりだったんですけど意外に(打席で)タイミングを合わせられた。でも、まだミスショットが多い部分もある」と手応えを感じながらも、さらに調子を上げていくつもりだ。

 途中交代の予定だったが、結果的にフル出場した。井上2軍監督は「ベンチから三塁は近いし、(体力的に)大丈夫だろうと思っていかせました」と冗談めかしつつ、「結果が出るにこしたことはない」と走攻守でのプレーに納得顔だ。

 1軍昇格については、立浪監督から「打撃の状態が上がってくれば」との方針が示されている。高橋周は「僕もそのつもりでいます。しっかりやっていきたい」と言葉に力を込めた。