◇8日 男子ゴルフ BMW日本ゴルフツアー選手権森ビル杯第3日(茨城、宍戸ヒルズCC)

 ツアー初勝利を目指す小木曽喬(27)=フロンティアの介護=がこの日のベストスコアタイとなる66で回り、金谷拓実(26)=ヨギボー、岩田寛(43)とともに通算10アンダーで首位に立った。新婚の池村寛世(28)=ディライトワークス=も66をマークし、2打差の5位で追いかける。

 昨季、初の賞金シードをつかんだ小木曽が悲願のツアー初勝利に迫った。首位と3打差の8位から出て5バーディー、ボギーなしの66をマーク。「7、8、9番が難しいので、そこまでに4つバーディーを取れたことで、だいぶ楽になった」と6番までに4バーディーを奪い、後半も1つ伸ばした。

 名古屋市昭和区生まれ。地元で行われた5月の中日クラウンズでは最終日を首位で迎えたものの3位だった。「今度こそ」の思いをみなぎらせ、1番から3連続バーディーを奪う好スタート。難しい中盤は静かに耐え、18番は207ヤードからのベタピンバーディーで締めた。「後半は、もうバーディーがなくても良いと思ってやっていたのが、最後(18番)にああいう形でバーディーになった。良い上がりができたかなと思う」

 クラウンズ後は3試合続けて予選落ちした。「クラウンズがよかったので、欲が出すぎた」という。今大会前にスイングをチェックしたところ、プレーンがフラットになりすぎていたことに気付いた。アップライトに戻すと、左に出るミスが減ったという。狭い宍戸でスイングの正確性は、大きな武器だ。

 「最終日に優勝争いをする経験をもっとしなければいけない。なんでもいいから優勝したい。それがメジャーなら…」。この大会は過去23回中、ツアー初優勝者が10人を占める。小木曽にとっては心強いデータだ。