◇16日 ロッテ7―2中日(ZOZOマリン)

 中日は16日、日本生命セ・パ交流戦の最終戦となるロッテ戦(ZOZOマリン)に2―7で敗戦。借金は今季最多の「6」に膨らみ、ヤクルトと同率の最下位に転落した。交流戦では7勝11敗と苦しんだが、ペナントレースはここで一区切り。21日広島戦(バンテリンドームナゴヤ)から再開される同一リーグでの戦いへ、立浪和義監督(54)は攻守で「立て直し」を図ると語った。

 投打がかみ合わないまま交流戦は幕を閉じた。立浪監督は「きのう、きょうと嫌なやられ方をした。(リーグ戦再開まで)4日間ある。われわれが反省することもたくさんあるし、選手もいろんなことを振り返る期間にして、やっていくしかない」と前を向いた。

 初回に幸先よく1点を先制。だが2回、柳は先頭・佐藤への四球をきっかけに逆転を許すと、5回にはポランコに2ランを被弾して4失点。今季、相手に4点以上奪われた試合は0勝18敗1分けだ。流れを変えようと、指揮官は勝負手を繰り出した。7回2死一塁で9番・岡林に代打・福永を送った。岡林が代打を送られるのは、2021年10月9日DeNA戦(横浜)以来で、立浪政権下では初めてだった。

 送り出した福永はフルカウントから中越えへの二塁打。ただ、スタートを切っていた一塁走者・宇佐見は三塁止まり。続く大島が二ゴロに倒れて無得点。直後の守りで3番手・祖父江がピッチャー前の犠打を一塁へ悪送球してピンチを広げ、さらに清水も打たれて3失点。事実上試合は終わった。

 パ・リーグの投手を相手に竜打線は沈黙し続けた。「トータルして全く点が取れてない。やっぱピッチャーが踏ん張ってくれないと勝てない」。立浪監督が指摘するように、打線は交流戦18試合で計33得点。西武の25得点に次ぐ少なさ。勝敗が投手陣頼みになっているのが現状だ。

 浮上に向け、欠かせないのが、3年ぶりに代打を送られた岡林の奮起だ。ここまで打率1割8分8厘。4月中旬に右肩痛から復帰し、約2カ月たっても低空飛行が続く。「僕からは何もありません」と背番号1。「本来であれば1番に入って、出塁してくれることが理想ですけど、今はいろんな壁にぶつかっている」。我慢の起用を続ける指揮官にももどかしい思いがつのる。