◇20日 女子ゴルフメジャー第3戦 KPMG全米女子プロ第1日(米ワシントン州、サハリーCC)

 【サマミシュ(米ワシントン州)テッド・ムース】3週前の全米女子オープンで2位になった渋野日向子(25)=サントリー、前週の国内戦・ニチレイレディスで逆転優勝した岩井明愛(21)=ホンダ、西郷真央(22)=島津製作所=が70で回り、2アンダーで首位と2打差の4位と好発進した。日本勢は12人が出場している。4アンダーのトップは、レキシー・トンプソン(米国)。

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 渋野の好調が続いている。3週前の全米女子オープンで突然復調して2位に入り、その後2週続けて決勝進出。そして迎えた4連戦目の今大会で、日本勢最高タイの2打差4位発進。1カ月前までは今季9戦して予選落ちが6回と、どん底だったことを考えれば、絵に描いたようなV字回復だ。

 以前使っていた柔らかいシャフトに替えたことが、持ち味である思い切りのいいショットを支えている。第1Rは積極的にドライバーを振り続け、フェアウエーを外したのは2度だけ。「狭い。狭いっていうか、もう、すごく狭い。メンタル的にも怖いなって思う部分はあるけれど、しっかり気持ち負けしないようにと思って、最後まで振れていた。ドライバー持ってええんか、みたいなところもあった」という。

 イケイケ策は功を奏し、最終18番はディボットからグリーンを狙い、ピンそばに止めてバーディー締め。「(ウエッジショットの止まり方が)めちゃくちゃ気持ちよかった。最後、止まれーって」

 もっとも、ドライバー一辺倒ではいつか破綻が来ることも承知している。「ちょっと左に行ったらラフ、みたいな所もあった。3番ウッドの精度を上げられるように頑張りたい。風次第で、臨機応変にやります」と話した。 (写真はAP)