右肘痛で5月から負傷者リスト(IL)に登録されているメッツの藤浪晋太郎投手(30)は、今月中旬にも復帰できる見込みだ。だが、大リーグ公式サイトは30日(日本時間1日)、メジャー昇格には実戦で結果を出すことが必要だと報じた。

 「藤浪は(6月)25日にマイナー戦のリハビリ登板を開始。これで7月の復帰が現実味を帯びた。だが、メジャーに復帰するためには健康であるだけでなく、役に立つリリーバーだと証明しなければならない。IL入りする前は6イニング超で12失点、13四球だった。まだマイナー降格のオプションも1つ残っている」

 とはいえ、メッツとしては是が非でも大舞台に戻って来てほしいのが実情だ。地元紙ニューヨーク・ポストが26日に「メッツのブルペンは既に(守護神)ディアスの出場停止処分によりぐちゃぐちゃの状態だが、今度はスマイリーが右肘の張りでIL入り。既にリードフォーリーが右肩インピンジメント症候群でILにいるし、左腕ラレーも左肘手術で今季絶望だ」と報じたように、ブルペンは火の車だ。

 さらに、ここに来てドリュー・スミスも右肘靱帯(じんたい)損傷でトミー・ジョン手術が確定的となり、米ヤードベーカーは「スミスは今季2セーブ、6ホールドと最近のブルペン陣でカギになっていた。19試合で奪三振率29・1%が光っていた」と報じた。

 藤浪はメジャー挑戦1年目の昨季、アスレチックスで開幕から先発ローテ入りしたが4試合で防御率14・40。ブルペンに配置転換後は30試合(うちオープナー先発3試合)で防御率6・03だった。7月にオリオールズへトレード移籍後は救援30試合で防御率4・85。シーズン全体では7勝8敗、2セーブ5ホールド、防御率7・18だった。

 今季は2月にメッツと年俸335万ドル(約5億4000万円)で単年契約したが、オープン戦は5試合で防御率12・27。開幕メジャーはならず、マイナー10試合で防御率12・46。