新宿御苑駅周辺は、喧騒から離れ落ち着いた雰囲気が漂うエリアです。新宿御苑の入り口のひとつ、大木戸門に近いことから、お散歩にも便利な場所。ここにある小さなうどん屋さん「切麦や甚六」は、昼時は行列ができるほどの人気です。それは作り置きをしない打ちたて、切りたてのうどんをリーズナブルなお値段でいただけるから。お散歩でお腹が空いたら、美味しいうどんで心もお腹も満たしてみては。

気軽に立ち寄れる本格派のうどん屋さん

「切麦や甚六」は、東京メトロ新宿御苑駅から徒歩3分ほどの場所にあります。店内は和風で落ち着いた雰囲気です。カウンターとテーブル合わせて20席ほどのお店は、お昼時には美味しいうどんを求める人たちで賑わいます。

冷たいうどんにお出汁をかけて食べる「ぶっかけうどん」や、釜揚げしたうどんをそのままゆで汁に入れ、お出汁につけてたべる「釜揚げうどん」など食べ方はいろいろ。天ぷらやトッピングなども充実しているので、自分なりのアレンジをしてみるのも楽しいですね。
ミシュランガイドのビブグルマンに選ばれるなど、その味は多くの人を魅了しています。


きりりとした麺と、奥行きのある出汁が作り出す一杯

オーナーは元カメラマンという異色の経歴を持つ坂本さん。東京のうどんは濃い醤油味、という概念をくつがえすべく、新しいうどんづくりに取り組みました。そこで生まれたのが麺の「打ち立て」「切りたて」、天ぷらの「揚げたて」にこだわり、全国から集めた素材で絶妙なバランスでブレンドしたお出汁を使った「新・東京うどん」です。

「甚六」では数種類の節、いりこ、コンブ、シイタケで丁寧に引いた出汁と、2種類の返しをメニューによってブレンド。うどんを一番引き立てる味を作り出しています。素材をたっぷり使ったお出汁は、旨味の奥行きが感じられる味。2種類の返しのひとつである甘返しには、砂糖ではなくワインやハチミツなどを使い、すっきりした甘さで上品な味に仕上がっています。

カリッと揚げたての天ぷらは、半熟たまご天には下味をつけるなど、細やかな気遣いが。手間をかけたうどんが1000円台と、リーズナブルにいただけます。

「切りたてのうどん」へのこだわりが美味しさに

「甚六」の麺は作り置きしません。うどんは切ったところから劣化するため、「打ちたて、切りたて」の麺が一番美味しいと考えているからです。生地は全国から選び抜いた粉と塩水をこねて1日熟成させたものを使用。それをコシが出るように練り、伸ばして切る作業を、営業中に何度も行います。出来立てのうどんをいただけるのが嬉しいですね。

夜はお酒とおつまみもおすすめ

夜は一品料理とお酒を楽しみ、うどんで締める粋な過ごし方もおすすめです。ランチ時と19時まで限定の「ちょい呑みセット」は、ビールか焼酎1杯にかしわ天と季節の天ぷら、おばんざい2種がついて1100円と、気軽に楽しめます。お酒は日本酒、焼酎、果実酒など和のお酒が揃い、うどんはお昼も夜も同料金です。

美味しいこだわりのうどんがいただける「切麦や甚六」は、新宿御苑店のほか、西新宿成子店もあります。昼時は特に混みあうので、時間を少しずらすのがおすすめ。新宿さんぽの途中で、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。