長谷川博己が主演する4月スタートの日曜劇場『アンチヒーロー』(TBS系/毎週日曜21時)に、木村佳乃の出演が決定。あわせて、ビジュアルとティザー映像が解禁された。

 司法の世界をかつてない視点で描いていく本作。視聴者に「正義の反対は、本当に悪なのだろうか?」と問いかけ、スピーディーな展開で常識を次々と覆していく。日常のほんの小さなことがきっかけで正義と悪が入れ替わり、善人が悪人になる。まさにバタフライエフェクトのような、逆転パラドックスエンターテインメントだ。長谷川が「殺人犯をも無罪にしてしまう」“アンチ”な弁護士役、北村匠海と堀田真由が同僚弁護士役を演じる。

 司法の世界を舞台にした前代未聞の本作に、木村佳乃の出演が決定した。東京地検の検察官役を演じる。あわせてビジュアルとティザー映像が解禁された。

 日本の刑事裁判の有罪率は99.9%と言われている。その数字は、検察が起訴すれば裁判で結果が覆ることはほぼないことを意味する。木村演じる東京地方検察庁の検察官と、長谷川演じる主人公・犯罪者を無罪にする“アンチ”な弁護士は、裁判でどのような戦いを繰り広げるのか?

 俳優として30年近く第一線で活躍している木村。主演を務めた金曜ドラマ『恋する母たち』をはじめTBSドラマに数多く出演、NHKの大河ドラマや連続テレビ小説などへの出演も多い。日曜劇場枠への出演は『理想の上司』『輪舞曲‐ロンド‐』に続き今回が3作目で、実に18年ぶり。主演の長谷川とは本作が初共演となる。

 木村は「役をいただいてからクランクインまでの間、勉強のために裁判の傍聴に行かせていただきました。日本は法治国家なので罪を犯したら法で裁かれるというのは念頭にありながらも、実際に裁判を傍聴すると“どっちが正しいんだろう?”と揺れ動く場面が多々あり、裁くことは奥深く難しいことだと実感しました。ドラマの中で『人が人を裁くことの危うさ』というセリフが登場しますが、まさにその通りだなと思うと同時に、コンプライアンスなどセンシティブなこの時代に、これをドラマでやるというのは攻めているし、面白いと思いました」とコメントを寄せた。

 日曜劇場『アンチヒーロー』は、TBS系にて4月より毎週日曜21時放送。

※木村佳乃とプロデューサーのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■木村佳乃

 検察官役を演じるのは『アンチヒーロー』が初めてです。役をいただいてからクランクインまでの間、勉強のために裁判の傍聴に行かせていただきました。日本は法治国家なので罪を犯したら法で裁かれるというのは念頭にありながらも、実際に裁判を傍聴すると“どっちが正しいんだろう?”と揺れ動く場面が多々あり、裁くことは奥深く難しいことだと実感しました。ドラマの中で「人が人を裁くことの危うさ」というセリフが登場しますが、まさにその通りだなと思うと同時に、コンプライアンスなどセンシティブなこの時代に、これをドラマでやるというのは攻めているし、面白いと思いました。

 私が演じる検察官は、正義なのか? 悪なのか? と視聴者の皆様に想像していただきながら観ていただけたらうれしいです。

■プロデューサー・飯田和孝

 弁護士が正義なのか、検察官が正義なのか? それともどちらも正義で、どちらも悪なのか? このドラマでは、非常に曖昧な「正義」というものを、自身の信念だけを頼りに扱っていく人物たちを生々しく描いていきます。画面を見ていると、木村さん演じる検察官は、凛としている中にも、何か鋭い刃のようなものを備えているように感じます。華やかさ、しなやかさ、柔らかさ、厳しさ、切なさ、豪快さ、木村さん演じる検察官を表現する言葉として一体どれが適切なのか、視聴者の皆さんと一緒に私も探していければと思っております。