俳優の山田裕貴(33)と元乃木坂46で女優の西野七瀬(29)が3月31日、結婚を発表した。祝福の声が広がるなか、古参の芸能関係者の間からは「2人の結婚は令和流の“新トレンド”だ」との声が上がっている――。

 ***

「やったぞー! 結婚したぞ、オレは。父ちゃん、母ちゃん、妹よ、結婚したよ!」

 4月1日深夜に放送された、自身がパーソナリティを務めるラジオ番組「オールナイトニッポンX」で、こう喜びを爆発させた山田裕貴。続けて、“旬”の俳優と元国民的アイドルというビッグカップルのため、発表には不安もあったことを率直に語った。

「結婚したのが悲しいと思う方もいると思うので、とても緊張したんです。受け入れてもらえるか不安だったけど、想像の何万倍、祝福の声が多くて本当に嬉しかった。家で2人で泣きました」

 2人の交際発覚は昨年7月、女性誌の報道で明らかになった。スポーツ紙デスクの話。

「山田と西野が“半同棲”生活を送っていると報じられましたが、この時はカメラマンが張り込んだものの、2人そろってのツーショット写真は撮れなかったと聞いています。山田も西野も“ゲーム好き”を公言していて、仲が深まったキッカケもオンラインゲーム『モンスターハンター』を通じてだった。交際が始まったのは昨年春ですが、インドア派の2人のため、芸能記者たちも交際の確証を得るのに苦労したそうです」

増える「ステルス交際」

 山田と西野は2021年7月に放送されたNHKのコント番組「LIFE!」の共演で出会い、同年の日テレ系ドラマ「ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜」でも共演。その後、共通の趣味であるゲームなどを介して距離が縮まったという。

「初めて“仲睦まじい”2人の様子が捉えられたのは結婚発表直前の今年2月下旬。九州で2泊3日の婚前旅行を楽しむ様子を女性誌がキャッチした。KinKi Kidsの堂本剛さんと『ももいろクローバーZ』百田夏菜子さんの交際も互いの家を行き来するなどして仲を深めたため、芸能マスコミはノーマークだった。番組での共演をキッカケに交際に発展する“王道”パターンであっても、メディア側が気づかないケースが最近増えています」(同)

 ドラマや映画、舞台などでの共演を機にゴールインした芸能人といえば、近年では菅田将暉&小松菜奈、星野源&新垣結衣、森田剛&宮沢りえ、堺雅人&菅野美穂などが挙げられる。古くはCM共演で出会った三浦友和&山口百恵、映画共演をキッカケに真剣交際に発展した故・勝新太郎&中村玉緒などが有名だ。

 いまも昔も芸能人の出会いの場は「“職場”が最もポピュラー」(同)とされるが、その背景については大きな変化が見られるという。

「遊びはリスク」

 芸能プロダクション幹部がこう話す。

「いまのタレントは“スキャンダル”を恐れて、本当に外で遊ばなくなりました。昭和の時代の大物芸能人は“飲む・打つ・買う”など豪快に遊び、それが『芸の肥やし』などとして大目に見られる雰囲気があった。でも、いまのタレントがソレをやると即アウト。仕事を一気に失いかねない」

 またSNSの発達で“身バレ”することなく外で遊ぶことが難しくなった一方で、インドア趣味を持つ若いタレントが急増。彼らはひとりの時でも2人の時でも自宅で楽しく過ごす術を身に付けているという。

「実際、飲み歩いたり、合コンに顔を出したりするタレントはめっきり減り、必然的に出会いはドラマや映画など“現場”に限られるケースが増えています。おそらく今後、山田さんや西野さんのようなケースがスタンダードになっていくのでしょう」(同)

 2人そろっての更なる活躍が期待されている。

デイリー新潮編集部