納采の儀のわずか1ヶ月前に

 宮内庁が、婚約が内定していた小室圭さんと眞子さんが結婚に向けた行事を延期すると発表したのは2018年2月のこと。翌3月4日には一般の結納にあたる「納采の儀」が行われる予定だった。当時、大きな波紋を呼んだこの発表から早いものでもう6年というわけだ。延期については、当初、前年末から報道が相次いだ「小室さんの母親・佳代さんが元婚約者の男性と金銭トラブルになっている」こととは無関係だとされていたが、その年の秋篠宮さまの会見で、トラブルとの因果関係が事実上示された。あの時宮内庁は小室家とどう向き合っていたのか。改めてひもといてみよう。

「幻の儀式」から丸6年が経過したことになる。

 ICUで同じ学年だった小室圭さんと眞子さんは2017年9月に婚約が内定。18年3月に一般の結納にあたる「納采の儀」が行われ、11月4日に帝国ホテルで挙式が行われる予定だった。が、納采の儀のわずか1ヶ月前に、一連の儀式延期を発表したことになる。

皇室としては深刻だった

 実は前年暮れから、圭さんの母・佳代さんと元婚約者との間に金銭トラブルがあることが繰り返し報じられていた。

 当時、宮内庁宮務主管だった加地隆治氏は18年2月の記者会見で、「あくまでも行事やご結婚後の生活の準備のための十分な時間がないという理由で、一連の週刊誌報道による延期ということではありません」と述べていた。しかし、実態はそうではなかったようだ。

「トラブル報道を受け、秋篠宮家はもちろん、宮内庁は上を下への騒ぎとなりました。単なるトラブルではなくお金絡みの一件ということが、皇室としては深刻だったと聞いた記憶があります」

 と、担当記者は振り返る。

「元々さまざまなことを想定したうえで構築された結婚までのスケジュールであるのに、それを直前に覆すことに違和感を抱きました。元婚約者とのトラブルを秋篠宮家や宮内庁が重大視していることが推察されました」(同)

秋篠宮さまの会見の中身

 この年の誕生日に際して行われた秋篠宮さまの会見では、このような発言があった。

《これは娘と小室さんのことではありますけれども、私は今でもその2人が結婚したいという気持ちがあるのであれば、やはりそれ相応の対応をするべきだと思います。(略)人のうちのことについて私が何か言うのははばかられますけれども、やはり今お話ししたようなそれ相応の対応というのは大事ですし、それからこれは2人にも私は伝えましたが、やはり今いろんなところで話題になっていること、これについて、きちんと整理をして、問題をクリアするということになるかもしれません、そして、それとともに、やっぱり多くの人がそのことを納得し、喜んでくれる状況、そういう状況にならなければ、私たちは、いわゆる婚約に当たる納采の儀というのを行うことはできません》

 国民にとって一大事となっている「元婚約者との金銭トラブル」について少なくとも説明をしない限り、結婚へのステップを踏むことは認められないというお気持ちが読みとれるものだった。

かなりマイペース

「それ以前から、秋篠宮家が小室家との交際に頭を悩ませていたというのは実際にあるようでした。佳代さんのペースに圭さんは異論を挟むことなく従う、というある意味で純粋な関係がありました。その佳代さんに関して言えばかなりマイペースな方で、前もってアポがなくても秋篠宮家の関係先を訪問したり連絡したりというようなことがあったようです」(同)

 秋篠宮家と小室家との間に入った宮内庁側の苦慮は想像にかたくないかもしれない。

「佳代さんと眞子さんとは個人レベルで連絡を取り合って良好な関係を築いていたようです。が、秋篠宮さまや紀子さまとのやり取りに関しては宮内庁が間に入って仲介していたとのことです。そのアポを覆したりすることもあって、秋篠宮家や宮内庁の悩みの種になっていたと聞きました」(同)

 佳代さんとしては婚約者の親同士としてダイレクトに連絡し合うことに何ら支障はないと考えていたのかもしれないが、宮内庁側がそこまでおおらかなスタンスを取れるはずもない。そのあたり「皇室の常識」との溝が深かったと見られる。

「その溝はその後も深いままで、秋篠宮家も宮内庁も、佳代さんとの関係についてはなかなか積極的になることができないといった声を聞きます」(同)

デイリー新潮編集部