弁護士になって1年

 米ニューヨーク州での弁護士登録から1年が経過し、小室圭さんの仕事はすこぶる順調だとされている。そんな中、そういった評判に水を差す声が聞こえてきた。

 小室さんは昨年2月に弁護士登録し、法務助手時代から引き続き、法律事務所「ローウェンスタイン・サンドラー」に勤務している。

 その後、圭さんはそれまでの企業法務部門から国際貿易と国家安全保障を担う部署(Global Trade&National Security)に異動。それからベンチャーキャピタル投資にも関与することになり、さらに「G-BRIDGE」と呼ばれる、各国政府の代理人となって企業と交渉する担務にも関係することになったとされる。

 複数の担務を抱え、年収も約4000万円とされ、そう遠くない将来に1億円を突破するとされている。とにかく仕事は順調そのもののようなのだが……。

「弁護士になって1年でバリバリ仕事をしているような報道もあるようですが、実際どうでしょうか。なかなか難しいところもあると思いますよ」

 と、日米両国の弁護士事情に明るい弁護士は話す。

圭さんのバックグラウンド

「これまで指摘されていた通り、司法試験に不合格が続いても事務所が雇用し続けたのは、圭さんのバックグラウンドと言うか、日本の皇室とのつながりがビジネスにプラスに働くと見ていたからでしょう」(同)

 その点では当然、事務所からの評価は高いということになるのだろう。

 そもそも日本に限らず外国も含め、日本の皇室と何らかの関係を持ちたいと思っている企業や団体はそれなりにあり、彼らが圭さんにアプローチしてくるはずだということは弁護士になる前から何度も言われていたことだ。

「実際、そういうアプローチもあるのでしょうが、その一方で、圭さんのこれまでの振舞いを冷静に見ている人たちもいるんですよ。『小室文書』とかね」(同)

「小室文書」

「小室文書」について改めて振り返っておこう。夫妻が結婚する半年前の2021年4月8日に公表された圭さんによる28ページにおよぶ文書で、元婚約者と母・佳代さんとの間の金銭トラブルについて「誤った情報を訂正していく」というスタンスで綴られている。

「将来の私の家族までもが借金を踏み倒そうとした人間の家族として見られ続ける」「一生の後悔となる可能性のある選択」は看過できないという強い決意がうかがわれた。

 元婚約者と佳代さんは正式な婚約とは言えないものの、結婚に向けて話し合い、元婚約者からは「家族になるのだからこれからは金銭面も含めて全面的にバックアップします」との言葉があったとされる。

 圭さんは文書の中で、元婚約者による2年間で約400万円のサポートは借金ではなく贈与だという主張を展開していた。が、夫妻が結婚直後、金銭トラブルの解決金として約400万円を圭さんが元婚約者に支払ったことが明らかになった。

贈与だという点を主張し過ぎるのは

「約400万円に関して正式な契約やそれに準ずる約束のようなものがなかったのかもしれません。元婚約者の発言を記録した音源もあるという話でしたね。それを踏まえれば圭さんの主張が正しいのかもしれませんが、一時的とはいえ、小室一家が貧困にあえぐとまでは言わないまでも大変な時期にサポートしてもらったことは事実でしょう。

 当時、個人的には、贈与を主張し過ぎるのは得策ではないのではと感じていました。あの文書には圭さんの人柄のようなものが出ているようにも感じました。同様に見た人や企業はそれなりにいるようで、仕事を圭さんに依頼しない理由は様々あるとして、その1つとして文書のことを挙げていましたね」(同)

 弁護士には「理屈」だけではなく「情」も求められるということなのかもしれない。こうした懸念も吹き飛ばすような活躍を見せることができるだろうか。

デイリー新潮編集部