1400人が出席した園遊会

 宮内庁が開設したインスタグラムが、瞬く間に100万人のフォロワーを獲得した。まずは「発信力」強化が奏功した格好だが、その契機となった小室圭さん(32)と眞子さん(32)夫妻が、先頃転居したという。家計も潤って環境を整えた二人が、次に目指すのは……。【前後編の前編】

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 4月23日、赤坂御苑では恒例の「春の園遊会」が催された。

「今回は俳優の北大路欣也さんや漫画家の里中満智子さんらが招かれました。各界の功績者の招待をコロナ禍前の規模に戻し、当日はおよそ1400人が出席しました」

 とは、宮内庁担当記者。

「出席者にはマスク着用を求めませんでしたが、新型コロナの感染状況を踏まえ、引き続きアルコール提供はなし。また、園遊会名物であるジンギスカンも混雑が予想されるため再開されませんでしたが、コロナ禍以降で初めて、ちまきなどのフィンガーフードが供されています」(同)

 この日は愛子さまが初めて出席されたこともあり、例年以上に注目が集まった。

「大学時代は学業を優先されて出席を見合わせておられましたが、今回は就職された日本赤十字社のお仕事を調整されてお出ましに。両陛下、秋篠宮ご夫妻に続いて招待客へお声がけされ、歓談なさっていました」(同)

ようやく結果を出した広報室

 明るい話題とともに、皇室行事は徐々にコロナ前の姿へと戻りつつある。そしてもう一つ、宮内庁には“朗報”がもたらされている。

「4月1日に開設したインスタグラムのフォロワー数が、3週間で100万人を超えたのです。両陛下のご活動の動画も配信しており、先日はオランダ王室と相互フォローもしました」(同)

 すでに各種SNSで“なりすましアカウント”が出現するほどだといい、

「宮内庁の狙いは、これまで皇室とはなじみの薄かった若い世代に関心を持ってもらうことでした。数字で示された“人気”には、侍従職幹部も『ありがたいことで、両陛下を支える者として身が引き締まる』と話しています」(同)

 1年前、鳴り物入りで発足した広報室がようやく“結果”を出したわけだが、そもそも同室が新設されたのは、「正しい情報」を発信して皇室への「誹謗中傷」を減らしていくためだった。そして、その気運をつくったのは言うまでもなく小室圭さんと眞子さんであった。

年収が倍増した小室さんの業務内容とは

 ニューヨーク州弁護士として2年目を迎えた小室さんは先般、今年の給与が26万ドル(約4000万円)と倍増したことが報じられたばかり。在米ジャーナリストによれば、

「勤務する法律事務所『ローウェンスタイン・サンドラー』で小室さんは、昨年6月から『国際貿易および国家安全保障』部門に所属しています。その中で昨年9月からは、連邦政府とクライアント企業との橋渡しをする『国防および政府環境におけるビジネス関係の創生』という分野を担っており、さらに今年2月からは、外国資本による米国企業の買収・合併を審査する『CFIUS』(対米外国投資委員会)に対応する業務も受け持つことになりました」

 CFIUSとは、財務長官を議長とする米政府の省庁間委員会の一つ。現在進行中の、日本製鉄によるUSスチール買収の審査も手がけている。

「CFIUSは安全保障などの観点から買収に問題がないかどうかを審査しますが、この時にクライアントである外国企業の手続きを進めるのが小室さんの仕事で、高い専門性が求められます。実際にクライアントに対応するのはコーポレート担当の弁護士らで、彼らと連携しながら、審査の過程で生じる種々の問題に対処していくわけです」(NY州の司法関係者)

 小室夫妻は最近引っ越しを終え、現在小室さんは月に2回程度しかオフィスに出勤しないとも報じられている。マンハッタンの喧騒を離れ、郊外でテレワークに専念しながら、新生活を満喫しているのだろうか――。後編では、そんな小室夫妻の転居先の最新情報についてお伝えする。

「週刊新潮」2024年5月2・9日号 掲載