「税金泥棒」との批判も

 人気アイドルグループ・SPEEDの元メンバーで、自民党所属の参院議員・今井絵理子氏(40)が、約1ヵ月前から体調を崩し、国会を欠席し続けていることが、関係者への取材で明らかになった。

 今井氏は、2016年の参院選に全国比例から出馬し、初当選。2022年に行われた選挙でも再選を果たし、現在2期目を務めている。昨年7月、自民党女性局のメンバーの一人としてフランスへの研修旅行に参加。SNSにその様子を投稿した結果、“税金の無駄”と批判が殺到。それに対して“無駄ではない”と反論し、“追って活動報告します”としたものの、一向にフランス研修旅行についての“報告”はなされないまま。それどころか、約1ヵ月前に、X(旧ツイッター)とインスタグラムの公式アカウントが突如として削除されたのである。

「彼女が国会を欠席したのはまさにこのタイミングでした」

 とは、さる自民党幹部。

「“体調が優れない”ということで、国会に出席できなくなってしまった。現在は入院しているとのことでした。フランス研修の件で、彼女の公式アカウントには“活動報告まだ?”“できないなら議員辞職しろ”“税金泥棒”といった厳しい文言が数多く並んでいましたし、いよいよ耐えきれなくなってしまったのかもしれません」

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 もっとも彼女の場合、有権者から批判を浴びるのは今回が初めてではない。2017年、元神戸市議の橋本健氏との不倫疑惑を「週刊新潮」が報道し、この時も国民からは議員辞職を求める声が上がっていた。

 そんな中、今回の体調不良の理由が、「他にもあるのでは」と察するのは、別の自民党関係者。

「彼女は今国会で文部科学委員会に所属していて、しかも筆頭理事という委員会運営を取り仕切る立場になっていた。与党の筆頭理事になると、野党側の理事と交渉し、委員会の開催日などを調整する必要があります。ただ、交渉といっても、与党側は“お願いします”と野党側に頭を下げなければならない。野党の同意がなければ委員会は開けず、通したい法案の審議ができませんからね。大変な役回りなのは間違いなく、今井さんにとっても大きな負担となってしまったようです」

心よりお詫び申し上げます

 実際、今井氏は各党の理事との交渉に臨んだわけだが、

「教育的な意味もあったのでしょうが、筆頭理事として不慣れな今井氏に対し、細かな不備を指摘したり、交渉のやり方を批判したりと、事細かに“指導”する野党幹部もいたとか。こちらも彼女のストレスになったのかもしれません」

 今井氏不在の現在、文部科学委員会の理事は、ラブコメ漫画「ラブひな」の作者で、22年の参院選で初当選したばかりの赤松健氏が代理を務めているという。

 今井氏の体調は回復したのか、そして国会復帰の目処は立っているのか。事務所に訊ねると、

「体調不良で治療に努めているところです。公務を欠席することとなり国民の皆さまに申し訳なく思うとともに、国会対策委員会の関係者の皆様にはご負担をおかけしており、心よりお詫び申し上げます。治療に専念し、一日も早く職務に復帰できるように致します」

デイリー新潮編集部