「阪神春季キャンプ」(26日、宜野座)

 阪神の西勇輝投手(32)、岩崎優投手(32)がそろって打撃練習に登板。現状の調整具合を披露した両ベテラン投手について、デイリースポーツ評論家の井川慶氏(44)は「2人はアピールする立場ではない」と問題なしを強調した。

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 西勇投手と岩崎投手については、まず2人ともこの最終クールで、バッティングピッチャーをできたことが収穫でしょう。打者に対してどうするかより自分のマウンドとの感覚、バッターとの感覚や間合いとかを確かめながら、投げていたように見えました。

 調整が遅れているのではと思う方もいるかもしれないですが、2人はアピールする立場ではないので。実績があって、シーズンでしっかり投げてくれと期待されている投手の調整であり、ここからどんどん上げていく感じでしょう。

 西勇投手は、昨年は1シーズン1軍で回れなかったですが、それほど悪かったとは思わないです。たまたま勝ちが付かなかったとか、大事なところで打たれた部分が少し目立っただけで、自分の調子で投げられれば結果は出るはず。先日少し話した時も『自分のペースでやれている』ということだったので。

 岩崎投手は今年も抑えかどうか分からないですが、1年間回ってもらわないと、チームがどう転ぶか分からないというぐらい大事な投手。それぞれ違う役回りの2人ですが、共に順調であることが何よりチームとして大きなことだと思います。