【6月29日】

 −伊藤将ボールが高かった。

 「高いよ。初回もお前、全部高かったなあ」

 −修正できなかった。

 「いや、二回から低めにいきだしたやんか」

 −この球場なら3点差は分からなかった。

 「いや全然、そんなもん」

 −奥川には付け入る隙もあった。

 「あったよ、それは」

 −野口は初出場だが、積極的にバットも出ていた。

 「ちゃんと打ってるから。ストライクをあないして打てばええだけの話やから。点入れへん時は、みんなボール球やろ。打ってるの。そういうことやろ」

 −逆に森下は打席内容が悪かった。

 「そんなん悪いどころちゃうよ。一緒や。なんぼ言うてもあかんわ。昨日のミーティングを聞かせてやりたいわ。なんぼ言うても一緒や」