ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されている八戸市の蕪島で、今年の産卵が始まっている。19日は少し肌寒い風が吹き付ける中、親鳥が巣で卵を温める様子が見られた。

 ウミネコ保護監視員の吉田勝鴻さん(81)によると、今年は昨年と同じ11日に初めての産卵を確認した。巡回中の監視員が同日午前6時ごろ、蕪嶋神社社殿東側の2カ所で発見したという。吉田さんは「(4月に入って)寒い日もあったが、順調に産卵が進んでいる。無事にふ化してほしい」と願っていた。

 来月上旬ごろが産卵のピークとなる見通し。中旬には元気なひなが誕生する。

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