本格的な夏がやってくると、食べたくなるのが「かき氷」。昔はイチゴやメロン、スカイブルーといったシロップがかかった、お祭りなどでよく目にするものがスタンダードでしたが、近年は趣向を凝らしたかき氷が続々登場。大分県でも自家製シロップや旬のフルーツなどを使ったものが好評を博しています。今回は、地元情報誌おすすめの7店をご紹介します!

華やかさ満点! フルーツたっぷりの一品

甘酸っぱいイチゴの果実を閉じ込めた新感覚かき氷
〈やきがしや おひさま道〉

凍ったイチゴごと削った「苺氷り」
「苺氷り」880円。提供は3月〜10月。

別府の焼き菓子店〈やきがしや おひさま道〉で提供される名物かき氷が「苺氷り(いちごおり)」。新鮮なイチゴを丸ごと閉じ込めた氷を削ってつくられ、ひと口含めば果実が持つ香りと、甘酸っぱさが広がります。

イチゴが中に入ったブロック氷
新鮮なイチゴがそのまま氷の中に。これを削れば「苺氷り」が完成。

オーナーの衛藤雅代さんが東京に出かけた際に「苺氷り」を偶然口にし、そのおいしさに衝撃を受けたことから提供が始まったそうです。口どけのよい氷とフローズンされたイチゴの架け橋となるのが、てんさい糖100%のシロップと濃厚な練乳。イチゴの風味を引き立て、果実のおいしさをしっかりと感じることができます。

「苺氷り」のほか、「ゆず氷り」や「抹茶氷り」、「チョコ氷り」などのメニューもあるので、いろいろお試しを。

Information
やきがしや おひさま道
address:大分県別府市石垣東10-2-42
tel:0977-75-8568
access:別府ICから車で約15分
営業時間:11:00〜17:00(16:00L.O.)
定休日:月・木・日曜、祝日
Instagram:@ohisamadou8

旬の食材を使った“韓国風かき氷”を堪能
〈cafe param〉

メロンをそのまま器にも使った「メロンスペシャル」
「メロンスペシャル」1500円。果肉もたっぷり使用。

高台にあり、半野外の店内からは眼下に流れる清流・奥岳川を望む……。そんなグッドロケーションにあるのが〈cafe param〉です。

〈cafe param〉のテラス席
店の前には、抜群の透明度を誇る奥岳川が流れる。

食事メニュー、スイーツともに多彩ですが、特に人気なのが韓国風かき氷「ヌンコッピンス」。マンゴーやブルーベリー、メロンなど、季節ごとにさまざまな味が登場し、今年の夏は新作として「チョコミントピスタチオ」が仲間入りしました。ヌンコッピンスは粉雪のように氷のキメが細かく、ふわっとした口当たり。通常のかき氷と比べて溶けにくいのも特徴です。

オーナー自作のサウナ小屋
自作のサウナ小屋はセルフロウリュ方式。水風呂は目の前の奥岳川へダイブ!

また、敷地内にはオーナー自作のサウナ小屋もあります。サウナでととのったあとにキンキンに冷えたかき氷でクールダウン……そんな楽しみ方もできますよ!

Information
cafe param
address:大分県豊後大野市清川町三玉1699-2
tel:090-4340-2906
access:JR豊後清川駅から車で約3分
営業時間:11:00〜17:00(夜は予約のみ)
定休日:水曜、ほか不定休
Instagram:@cafeparam

ふわふわの氷に自家製ソースが
ジュワっと〈Cafe Rin〉

〈Cafe Rin〉の「桃のかき氷」
果肉がゴロっとトッピングされた「桃のかき氷」1180円(提供は8月末まで)。

佐伯市にある〈道の駅やよい〉に隣接した〈Cafe Rin〉は、ピザやパスタなどの軽食からクレープなどのスイーツまで、充実のメニュー展開。遠方から食べにくるファンも多い夏季限定のかき氷は、ブルーベリーやパインなどバリエーション豊か。

一番人気の「桃のかき氷」は、注文を受けてからカットする瑞々しい桃がたっぷり贅沢に盛られています。ソースはすべて自家製で、氷だけ残らないようにという配慮から、“追いソース”まで付いてくるのもうれしいポイント!

〈Cafe Rin〉のカウンター席
大きな窓の外には豊かな自然が広がる。

同敷地内にはオートロウリュサウナ付きの温泉〈やよいの湯〉もあるので、湯上がりのクールダウンにもピッタリです。公園や小川、土産店に温泉にカフェと1日満喫できるので、旅の目的地にいかがですか?

「レモネード」と柑橘が入った「ソーダ」
同じく夏季限定の「レモネード」600円と、日替わりの柑橘が入った「ソーダ」550円もおすすめ。
Information
Cafe Rin
address:大分県佐伯市弥生上小倉898-1 道の駅やよい内
tel:0972-28-6100
access:佐伯ICから車で約6分
営業時間:11:00〜18:00(17:30L.O.)
定休日:火曜
Instagram:@cafe____rin

器や空間……脇役もセンス◎なお店

再始動したかき氷店は、
かわいい器も魅力♡〈GOCCI〉

〈GOCCI〉のかき氷「ももミルク」
フレンチブルの器に盛られた「ももミルク」1580円。

手づくりのシロップとふわふわ食感のかき氷、写真映えする器が人気のかき氷店〈GOCCI〉。今年、鉄板焼き酒場〈ごっち〉内に移転しました。瑞々しい桃の果肉がたっぷり入った「ももミルク」、ミントの清涼感とチョコが好バランスの「チョコミント」、イチゴソースとビターチョコのハーモニーを楽しめる「いちごチョコ」の3種類の新作が加わり、さらにパワーアップしたかき氷が楽しめます。

「味も見た目も楽しめるような、ふわっと柔らかなかき氷を提供したい」という店主の思いから、作家・渡辺康夫さんが手がける動物や人の顔をモチーフにしたキュートな器を使用。シロップもすべて手づくりするなど、味に対するこだわりもひとしおです。

〈GOCCI〉の店内
昼はカフェ、夜は鉄板焼き居酒屋として営業。天井のドライフラワーも写真映え◎。

「キャラメルとりんご」など今後も続々と新作が登場予定なので、SNSでチェックしてみてください。

Information
GOCCI
address:大分県別府市北浜1-1-2 サンケイビル1F
tel:0977-22-4649
access:JR別府駅から徒歩約5分
営業時間:11:00〜16:00(日曜〜17:00)
定休日:月曜(祝日の場合は変更あり)
Instagram:@gocci.kakigotti

洗練された空間でかき氷を味わう
〈1969’s space〉

〈1969’s space〉の「ジンジャーとスパイスかき氷」
「ジンジャーとスパイスかき氷」1000円。甘さは控えめで食べやすい。

国道197号線から1本脇に入った、「路地裏のコーヒースタンド」として人気の〈1969’s coffeestand〉。コーヒーを買いに、入れ替わりでお客さんが訪れます。この建物の2階で営業しているのがカフェ〈1969’s space〉。コンクリート打ちっぱなしの空間がスタイリッシュです。

〈1969’s coffeestand〉の外観
1階の〈1969’s coffeestand〉ではコーヒーやフロートなどを販売。

暑い時期限定で提供するかき氷はシロップから手づくりするなどこだわりたっぷりで、「抹茶とほうじ茶の二種盛りかき氷」(1100円)、「黒ゴマかき氷」(1000円)などバラエティ豊か。

「ジンジャーとスパイスかき氷」1000円は、自家製ジンジャーシロップを使用し、オリジナルチャイソースをかけていただくサッパリ味の一品。メニューは年ごとに変えているそうなので、Instagramをチェックしてみるのがいいかもしれませんね。

Information
1969’s space
address:大分県大分市高城本町6-6
tel:JR高城駅から徒歩約5分
access:097-500-9477
営業時間:12:00〜17:30
定休日:火曜
Instagram:@1969s_space

くつろげる和の空間でホッとひと息

こだわりのシロップが主役!
シャリふわ食感で夏を感じる〈森の音色〉

〈森の音色〉の「黒胡麻ときなこのもちもちかき氷」
「黒胡麻ときなこのもちもちかき氷」1300円。

古き良き時代の雰囲気が漂う〈森の音色〉。祖父母の家を改修して、母娘で営むカフェです。一年中楽しめる「黒胡麻ときなこのもちもちかき氷」は、黒ゴマのペーストが濃厚で、上品な甘さが口の中に広がります。やさしいくちどけのかき氷を食べ進めていくと、アイスクリームや白玉などが出てくるので、さまざまな食感や味の変化が楽しめますよ。

畳部屋にテーブル席が並ぶ〈森の音色〉の店内
庭の緑を眺めながらゆっくりと過ごせる落ち着いた空間。

そのほか、厳選した季節のフルーツを使った「石垣島産パイナップルとヨーグルトクリームかき氷」(1400円、9月末まで提供予定)など、食感やバランスを考えて丁寧に仕込まれたものばかりです。庭で揺れる木々やそよそよと吹く風を感じながら、落ち着いた空間で夏の風物詩を楽しんで。

Information
森の音色
address:大分県杵築市大内3710-2-3
tel:0978-63-3582
access:杵築ICから車で約15分
営業時間:10:00〜17:00L.O.
定休日:水曜、第2火曜
Instagram:@morino_neiro

大分県産茶葉の自家製蜜かき氷
〈和カフェ ひめのえん〉

〈和カフェ ひめのえん〉の「きつき金時」
「きつき金時」アイス付き750円、アイスなし650円。県内一の抹茶生産量を誇る杵築産茶葉を使用。

明治40年(1907年)に〈三ツ星園茶舗〉を創業、現在は〈お茶の姫の園〉という名前で4代目が暖簾を守り続けています。2014年に店舗横の喫茶室でカフェを始め、よりお茶を身近に楽しんでもらえるようにとの思いから、夏季限定でかき氷を提供しています。

茶室のような小上がりもある〈和カフェ ひめのえん〉店内
茶室を思わせる趣のある空間。

一番人気は有機栽培の杵築産抹茶を使った「きつき金時」。やさしい抹茶の風味が口中に広がり、杵築産の抹茶を使った自家製わらび餅、北海道産大納言の自家製あんと一緒に楽しめます。

「大分和紅茶」アイス付き
昨年から注文が増加している「大分和紅茶」アイス付き750円、アイスなし650円。

「大分和紅茶」のかき氷は、豊後大野市産の和紅茶でつくられた自家製シロップがいち押し。ほのかな甘みの和紅茶かき氷は、練乳をかければミルクティーのようなまろやかな味わいに。ひとつひとつに老舗茶舖のこだわりが光ります。

Information
和カフェ ひめのえん
address:大分県大分市末広町2-5-12
tel:097-532-3470
access:大分駅から徒歩約5分
営業時間:12:00〜18:00(17:00L.O.)
定休日:日曜・祝日
web:お茶の姫の園

大分の個性豊かなかき氷を楽しんで

食材が豊富な大分。だからこそ、これだけ個性豊かなかき氷が次から次へと登場するのです。夏季のみ提供するお店もあれば、通年オーダー可能なお店もあるので、詳しくは店舗のホームページやSNSをチェックしてみてくださいね。

*価格はすべて税込です。

credit edit:シティ情報おおいた編集部