国内女子プロゴルフの公式競技初戦「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」が2日開幕。午後スタートの最終組がハーフ終了時で首位に4人が並ぶという大混戦の様相を呈してきた。

1打差に10人がひしめく

◆国内女子プロゴルフ メジャー第1戦<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 5月2〜5日 茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県) 6665ヤード・パー72>

 国内女子プロゴルフの公式競技初戦「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」が2日開幕。午後スタートの最終組がハーフ終了時で首位に4人が並ぶという大混戦の様相を呈してきた。

 3アンダーで首位タイに並んでいるのは、午前組で既にホールアウトしたウー・チャイエン、イ・イェウォン、森田遥、そして午後組の佐久間朱莉だ。1打差の5位タイグループには櫻井心那、河本結ら5人が並んでいる。

午後強まった風をものともせず首位タイに並ぶ佐久間朱莉 写真:GettyImages
午後強まった風をものともせず首位タイに並ぶ佐久間朱莉 写真:GettyImages

 4人いる3アンダー、首位タイグループの1人が韓国ツアーの賞金女王、イ・イェウォンだ。「このコースは少しでもティーショットが曲がると、すぐにピンチになるセッティングですし、グリーンが速いので、距離感重視でパッティングしました」。スティンプメーターが14.25メートルと、公式戦初戦だけに通常よりも難しいセッティングだったこの日、大胆さよりも慎重さを重視した選手が上位にきた。

 午前スタートでホールアウトしたウー・チャイエン、森田遥も攻めるゴルフよりも、無理をせず、セーフティーなゴルフを心がけたという。

 そんな中、風が強くなり、グリーンも荒れてきた午後スタートながら、前半のハーフだけで3アンダーをマークしているのが佐久間朱莉だ。今季は何度も優勝のチャンスをつかみながらことごとく逃してきただけに、今週に懸ける思いも強い。後半のゴルフ次第では単独首位に躍り出るチャンスもある。残りホールでどのようなゴルフを展開するか要注目だ。

 1打差の5位タイグループにも6人がひしめく。午前スタートでホールアウトしている櫻井心那、河本結のほか、午後スタートでは佐久間同様、ここ最近好調の木戸愛、新垣比菜、鶴岡果恋、神谷そらだ。

 午後組はまだ数ホール残っているだけに、スコアを伸ばす可能性は十分あるが、逆にスコアを落とすこともある。もうひと波乱あると、順位が大きく変わるかもしれない。

 どちらにせよ、セカンドショットは止まるが、グリーンは速いというのが初日に各選手が出した感想で最も多かった。ショットもパットも安定感を求められるだけに、攻めるところと守るところのメリハリをしっかりつけた選手が、今回は優勝戦線に生き残りそうだ。

佐久間朱莉(さくま・しゅり)

2002年12月11日生まれ、埼玉県出身。アマチュア時代はナショナルチームで活躍。コロナ禍で延期となっていた2020年度のプロテストにトップ合格。22年シーズンはメルセデス・ランキング33位、昨季は25位に入り2年連続でシードを獲得した。大東建託所属。

山西英希