愛媛県松山市猿川原の蓮生寺で5日、釈迦(しゃか)の誕生を祝う花まつりが始まった。郷土料理「ぼて茶」が振る舞われ、参拝者が素材の味を生かした名物に舌鼓を打っている。7日まで。
 ぼて茶は、クコの葉と大豆を煮出した茶を、塩を付けた茶せんで泡立て、黒豆ご飯と細かく刻んだタケノコやシイタケなど6種類の具材を入れて食べるお茶漬け風の料理。松山藩主が倹約令を出した際、藩主の妻らが考案したとされる。蓮生寺は花まつりの接待で毎年振る舞っている。
 高校時代の友人と高知市から訪れた無職の女性(77)は「体の毒素が抜けていく気がする。手が込んでいてとてもおいしい」と堪能していた。