愛媛県西予市、全国一の快挙―。自治体の優れた広報紙などを顕彰する「2024年全国広報コンクール」(日本広報協会主催)で、西予市の「広報せいよ」23年10月号が日本一となる内閣総理大臣賞に選ばれた。同市の同賞受賞は初。市担当者は「大変光栄。取材に関わってくれた市民のおかげ」と喜んでいる。
 「広報せいよ」23年10月号は「大野ケ原開拓記」と題し、四国カルストの西端に位置する同市野村町大野ケ原地区の約75年前の開拓の歴史を特集。国策として1950年ごろから始まった同地区の開拓事業に尽力した「開拓一世」の住民の半生を追ったほか、酪農や大根などの産業発展の歩み、住民のスナップ写真などを13ページにわたって紹介し、地域の魅力を存分に伝えている。
 日本広報協会は同号の選定理由を「取材力、物語をつなぐ見出し、読みやすい文章、余白を生かしためりはりのあるレイアウトなども含め、秀逸な作品」と示している。