2018年7月の西日本豪雨で被災した愛媛県大洲市東大洲の十夜ケ橋永徳寺で再建していた本堂が完成し、12日に法要があった。地域住民や檀信徒ら約130人が参加し、落成を祝った。
 西日本豪雨では以前の本堂が最大で床上1・6メートルまで浸水。19年4月に実行委員会を立ち上げ、再建に着手していた。
 法要では僧侶らが読経。金剛流御詠歌の合唱もあり、荘厳な和声が真新しい空間に響いた。
 三好圓暁住職(52)は「再建できるか不安で苦しかったが、励ましと優しさに力をいただいた。多くの人が安らげる心のよりどころとなるよう努めていく」とあいさつした。