今後「東京周辺のお仕事はエージェント契約。東京以外の仕事は個人事務所」

 3月末で日本テレビを退社する藤井貴彦アナウンサーが17日放送の『行列のできる相談所』(日曜午後9時)に出演し、羽鳥慎一アナ、市來玲奈アナとスペシャルMCを務めた。

 1994年に日本テレビに入社した藤井アナ。同期には現在フリーの羽鳥アナがおり、ともに身長が180センチを超えることから「日本テレビのツインタワー」と称された。昨年の「第19回好きな男性アナウンサーランキング」では1位に輝いた。24年3月末をもって『news every.』を卒業し、4月からは『news zero』(月〜木曜午後11時、金曜は午後11時30分)を担当する。

 横並びの絵に、藤井アナと羽鳥アナは声をそろえて「お〜」。羽鳥アナは「入社1年目以来。並ぶことはないですね」とフレッシュな気持ちを明かした。

 フリーの先輩でもある羽鳥アナからのアドバイスは「絶対4月以降、仕事はくる。1年間は……」といい、藤井アナは「怖い」と震え上がった。

 そして、羽鳥アナは「私、3月に退社しました。その年の秋の学園祭7校くらい呼んでもらった。2年目は“zero”〜」と機転の利いた返しをして見せた。

 そして、徳光和夫がVTR出演。「小銭欲しさにフリーになりました。徳光和夫です」とおちゃ目にあいさつした。日本テレビの大先輩から見た藤井の評価は「持って生まれたセンスだと思うんだけども、スポーツ中継のリズム感は藤井が非常に確かなものを持ってた。羽鳥にはなかった」とぶっちゃけた。

 フリーになってよかったことは「一番驚いたのは、こんなにもらっちゃっていいの? っていうのような、びっくりした収入。そこで驚かずにきちんと蓄えて、将来のために使っていただきたい」とアドバイスを送った。

 退社を選んだ理由を藤井は「実は『news zeroに移籍してくれないか?』と言われたんです。ただ、news zeroは月曜日から木曜日まで夜担当なので、家でご飯を食べることも、友人と飲みに行くことも週4日なくなる。これ人生変わるなと思いまして、『フリーになることも一緒にご検討いただけませんか?』と会社に戻したんです。つまり、フリーのことも委ねた。そうしたら『news zeroを担当する。フリーも認める』ということで今に至っています」と説明した。

 フットボールアワーの後藤輝基から「ちょっと前からフリーになって(実力を)試してみたいなっていうのは?」と聞かれると、藤井アナは「全くありませんでした。news every.を4月以降も続けていたら、多分フリーじゃなかったんじゃないかな」といい、共演者を驚かせた。退職金は「30年間勤めてきましたので、ある程度のお金はいただけることになりました」と答えた。

 今後についても「東京周辺のお仕事はエージェント契約なんです。東京以外の仕事は個人事務所で受けることになります。(芸能界は)恐ろしい世界だと聞いておりますので、まずはnews zeroに全力投球したい。地に足を踏み固めてから進めていきたい。全然浮かれていません」といい、気を引き締めた。ENCOUNT編集部