『旬感LIVEとれたてっ!』に生出演

 タレントの小籔千豊が29日、金曜レギュラーを務める関西テレビ『旬感LIVEとれたてっ!』(月〜金曜午後1時50分)に生出演。性的行為強要疑惑を報じられたダウンタウン・松本人志が週刊文春側を提訴した裁判の、28日の第1回口頭弁論についてコメントした。口頭弁論の閉廷後、文春側の代理人・喜田村洋一弁護士が取材に対応。週刊文春記事で性的被害を訴えているA子さん、B子さんについて、原告側が「存在が分からないから認否できない」とし、氏名、年齢、生年月日、携帯電話の番号、LINEのアカウント、容貌・容姿が分かる写真を求めたとし、「私も40年以上弁護士をしているが、こんなことを言われたのは初めてだ。ひどい」と批判した。

 全面対決の様相となっている裁判は第1審で2〜3年、最高裁まで争えば約5年の時間を要するとの見方もある中、小籔は約5分間で終了した口頭弁論に怒りの表情だった。「第1回口頭弁論いうて5分ぐらいで終わるでしょう。1回目と2回目、なんとか一緒にできへんのかいな。なんで5分、1回集まってみんな解散させんねん。5分やった後、『2回目もこれ、やりますわ』いうて『次の分も今回やっときます』いうて、倍のスピードにやるぐらいのこと考えた方がいい」とまくしたてた。

 MCの青木源太アナウンサーが「一応、代理人ですから、持ち帰って本人と話し合ってっていうのがあるかもしれないですけど」と見解を示したが、小籔は「裁判官の人に言わなあかんことなんて決まってますやん。どうせ2回目来たって、今から言うこと決まってるでしょう」とヒートアップ。

 山岸久朗弁護士が「裁判は後出しですねん。相手に言わしてからたたくっていう。だから、みんなが遅く遅くなるんです」と“定石”を説明。それでも、小籔は「そんなもん、今のうちいうとかな、もう次言うてもなし。後出しやねん、後出しやねんいうからこないして進まない」と納得せず、“新ルール”を提言した。

 また、松本は裁判に先立ち、25日に現在の心境をXに投稿。更新は1月9日以来、76日ぶりで「人を笑わせることを志してきました。たくさんの人が自分の事で笑えなくなり、何ひとつ罪の無い後輩達が巻き込まれ、自分の主張はかき消され受け入れられない不条理に、ただただ困惑し、悔しく悲しいです。世間に真実が伝わり、一日も早く、お笑いがしたいです」とつづっていた。

 青木アナから、松本の投稿の感想について聞かれた小籔は「松本さんはこう思ってはるということで。ネットの中では『後輩巻き込んだのはお前やがな』とか『笑わされへんようなったのもお前のことやんけ』みたいなことをおっしゃっている方がいらっしゃるんですけど。松本さんの言いたいことは、そことはちょっと違ったりすると思うんで。ここでゴチャゴチャいうても、また賢い人たちがまた違うところで『いやあ、こんなことは……』みたいなことになりますんでね」と話すにとどめた。

 訴状の中で、松本側は「客観的証拠は存在しない。『性的行為を強要した』というレッテルが貼られてしまえば、社会的評価を著しく低下させる」「客観的証拠がないのに一方的な供述を取り上げた」「番組出演を休止せざるを得ない状況になり、CMも放送中止となるなど、筆舌に尽くしがたい精神的損害を受けた」などと主張。文春側は提出した答弁書で「芸能界のトップに君臨する原告が複数の女性に対し、同意を得ることなく性的行為に及んだ事実を報じたもの」「社会的強者による性加害が社会問題化している社会的潮流に照らせば、記事は公益を図る目的に出たものと認められるべき」などとし、全面的に争う姿勢を示した。次回期日は6月5日に設定された。ENCOUNT編集部