福岡県糸島市でNHKの次期朝ドラのロケと取材会

 福岡市出身の俳優・橋本環奈が4日、福岡県糸島市で、ヒロインを務めるNHKの2024年度後期の連続テレビ小説『おむすび』のロケと取材会を行った。糸島市は、橋本が演じる主人公・米田結が育った場所。取材会には結の姉・米田歩を演じる仲里依紗、祖母・米田佳代を演じる宮崎美子、祖父・米田永吉を演じる松平健も出席した。

 物語は“どんな困難も明るくたくましく乗り越える”をモットーとする平成時代のギャルが栄養士となり、現代人が抱える問題を“食の知識とコミュ力”で解決しながら、縁・人・時代など目には見えない大切なものを結んでいく平成青春グラフィティー。

 橋本はまず3月下旬に始まった撮影で印象に残っているシーンを紹介。

「ギャルとしてパラパラを踊ったイベントです。エキストラの糸島の皆さんも集まって踊ってというのを3日間かけてやりましたので、放送の中でも大ボリュームなシーンになっていると思います。撮影をしていると街の人たちが温かくて、『お帰り』と言ってくれるのがうれしいなと思いました」

 演じる主人公・結の心情にも言及した。

「糸島の街が大好きだし、食べ物も海も山も畑もすべてが結にとっての大切な宝物みたいな場所なんだろうなと思いながら演じています。ずっとこの場所にいたいと思うぐらい結にとって大切な大好きな街なんだと思います」

 福岡県は橋本の出身地。糸島には家族と一緒に昔、よく遊びに来ていたという。地元での撮影の感想も語った。

「純粋にうれしいです。福岡には時間があればすぐ帰っています。よく忙しいから実家に帰れてないでしょうとか、両親に会えてないでしょうと言われますが、結構、会っています。結構、帰ってきています。福岡はすぐ帰りたくなるくらい大好きな街。撮影期間、ずっとこっちに滞在していて幸せです。両親と糸島に行くことが本当に多かくて、カキ小屋に行ったり…撮影しながら日々幸せだなと思いながらやっています」

 劇中で演じるギャルのファッションについては「結構なギャルでした。仲良しのギャルが私を入れて5人いるんです。ステージ衣装のような形で、全員でウィッグをかぶって長い爪をつけてパラパラを踊ったのですが、不自由というか、本当に爪が長いんです。何もできなくて、スタッフさんに靴下をはかせてもらいました。今回、いろんなファッションをやります。平成のファッションを楽しみにしている方にも満足してもらえると思います。メイクもすごいギャルという時と、ほぼ、すっぴんのようなナチュラルなメイクの時の差が全然違うので楽しんでいただけると思います」と明かした。

 仲は、取材会は出席していない母親・米田愛子を演じる俳優・麻生久美子への思いを紹介。

「私はとにかく麻生久美子さんから生まれたということを意識して演じています。お若いので、意識しないと忘れてしまいそうで。自分は麻生さんの子どもなんだと一生懸命に考えながら演じました」

 宮崎は「こんな大きな孫を持つおばあちゃんです」とあいさつすると「全国の皆さんに古里感のある糸島の景色が伝わるといいな」。松平は「協力していただける地元のエキストラの皆さんに笑顔で迎えていただいて良かったです。温かい人が多く撮影がやりやすい」。さらに「一つの食卓を囲んで家族の在り方、幸せを見ていただけると思う」とPRした。ENCOUNT編集部